オレたちの崇める「神グレード」が! 他メーカーでシレッと使われた悲しい「グレード名」のクルマたち (2/2ページ)

同じグレード名を名乗るも拍子抜けするパターンも

 もうひとつ、初めて聞いた時にズッコケてしまったのが、ラパンSSなるグレード名である。

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 SSといえば、アメリカではシボレーがGT-RやタイプR的に1960年代から最強グレードに用いてきたもので、「Super Sport」の略称だ。カマロSS、シェベルSS、ノバSS、インパラSSと、ヒストリックカーの世界ではSSと付いただけでその価値が倍くらいは跳ね上がる、いわゆるコレクターズアイテムである。

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 それを一応体裁上はスポーツグレードではあるが、愛くるしいラパンに冠してしまったのだから、シェビーファンにとってはトホホ以外の何物でもないだろう。

 スズキのGM領空侵犯はほかにもあるが、その最たるものが、ワゴンRのイカツイ顔をしたラインに用いられるスティングレーの名称だろう。

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 スティングレイ(こちらは音引きはつかない)と言えばかのコルベットが第2、第3世代にサブネームとして使用したもので、赤エイを意味する。スティングレイは第1世代のコルベットをベースに製作されたレースプロトの名称として初めて用いられ、同車はまさにエイを彷彿とさせる平べったい生物的なスタイリングをしていた。そのデザインモチーフを引き継いだのが1963年に登場した第2世代のコルベットで、このスタイリングあってのスティングレイなのである。

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 それをボクシーな赤エイとは関連性を見出すのが難しいワゴンRに用いるスズキの心意気たるや……。

 最後に日本ではファンも多い、三菱のビッグ4WDクーペ、三菱GTOだが、これは三菱自体がその名称を日本国内仕様限定と自主規制したパターン。

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 三菱自体は古くは1970年に登場したコルト ギャランの最上級高性能グレードにGTOの名称を用いるなど歴史は古いが、欧州ではGTOと言えばフェラーリ至上最高の名車250GTOの代名詞であり、アメリカでは1964年に登場した元祖マッスルカーと呼ばれるポンティアック・テンペストGTOの専売特許だ。

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 その2大ビッグネームに敬意をはらったためだろうか、三菱GTOは海外では三菱3000GTを名乗った。

 いまや軽自動車を除いてはグローバルカーと概念が当たり前のものとなりつつあり、マツダなどは車名に意味合いを持たせない、あるいは仕向地によって捉え方が異なる車名などは少数派となりつつある。

 それでもまだ、トヨタのタンク(世界的には戦車の意味合いで取られることのほうが多いだろう)のような車名を与えられたトールワゴンも生まれたりするのが面白いところ。

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