レクサスのミッドサイズSUV「RX」の魅力とは? (2/2ページ)

レクサスRXのライバルは?

 ラグジュアリー・クロスオーバーSUVというジャンルを切り開いたRX。世界中で人気となったこのジャンルには数多くのライバルが存在します。

 メルセデスベンツGLE、ポルシェ・カイエン、アウディQ7などなど、パッと思いつくだけでも数多くの車名が挙がりますが、なかでもボルボXC90(以下、XC90)、BMW・X5(以下、X5)は手強いライバルといえます。

 まず、それぞれのボディサイズを比較していきましょう。RXは全長4890mm、全幅1895mm、全高1710mm。XC90が全長4950mm、全幅1960mm、全高1775mm。そしてX5ですが全長4935mm、全幅2005mm、全高1770mm。一瞬、「え、全幅2005mm!」と驚いてしまうほどX5のデカさが目をひきます。国内での使用を考えるとRXのサイズがギリ、XC90やX5は駐車スペースなどで持て余すことは間違いありません。

 続いてパワーユニットの比較。RXは先述したように2Lターボエンジンとハイブリッド仕様の2タイプを用意しますが、XC90は2L直4ターボエンジン&スーパーチャージャー+モーターのハイブリッドと2L直4ターボエンジン+モーターのプラグインハイブリッドをラインナップしました。

 一方、X5はさらに多彩なパワーユニットを揃えています。

 まず3L直6ディーゼル(出力の違いで2タイプ用意)、3L直6ターボエンジン、さらに4.4LV8ターボエンジンをラインナップ。さらにプラグインハイブリッド仕様も加わりました。

 パワーユニットについてXC90とX5には現行RXには用意されていないプラグインハイブリッド仕様がラインナップされていますが、新型には新たに設定されています。クラストップのEV走行距離を誇るとアナウンスされている新型のプラグインハイブリッドの出来が気になりますよね。

 シートレイアウトについては、RX、XC90、X5それぞれに3列シートを備えたモデルが用意されています(XC90はすべてのモデルが3列シート)。しかし、新型RXには3列シート仕様が用意されないようです。3列シートの有無が販売にどう影響がでるかはわかりませんが、ライバル車に設定があることを考えると新型RXの動向は気になるところ。デビュー後、3列シート仕様の追加があるかもしれません。

レクサスRXズバリ買いのグレードは?

 先ほどお伝えしたようにRXのグレードはパワーユニットやボディタイプの違いに合わせ、わかりやすくラインナップされています。「RX300」、「RX450h」いずれの標準モデルも装備はてんこ盛り。スポーツ仕様の「Fスポーツ」には専用アルミホイールや本革スポーツシートが付くとともに足回りの設定が異なり、「バージョンL」には加飾パネルが本木目になることやシート表皮が本革となるなど豪華さが強調されています(「RX450Lh」は標準モデルのワングレードのみ)。

 気になる標準モデルとその他グレードとの値段差ですが、「RX300」では「Fスポーツ」とは88万円、「バージョンL」とは91万円(いずれも2WD仕様比較)。「RX450h」では「Fスポーツ」とは119万円、「バージョンL」とは91万円(いずれも2WD仕様比較)。一見、価格差があるように見えますが追加される上級装備や外観パーツなどを考えると、けして高くないと個人的には思います。とはいえ、標準装備される内容を考えると、リーズナブルな標準モデルの価格が目立つのは確か。2Lターボエンジン搭載車、ハイブリッド仕様ともに標準モデルがお買い得でおすすめです。


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