存在自体が激レア! 国産MRスポーツカーがドイツもコイツも名車揃いだった (2/2ページ)

2000年代にはホンダがミッドシップの本流に

 その後、ミッドシップレイアウトのスポーツモデルはMR2とその後を受け継いだMR-Sが2007年夏を持って終売となると、しばらく冬の時代を迎えることとなる。一応2006年にはミツオカが独自のプラットフォームにトヨタ製のV6エンジンをミッドマウントしたオロチを発表しているが、こちらはメーカー自ら“ファッションスーパーカー”と呼ぶなど、スポーツモデルとは一線を画したものとなっていた。

 そしてミッドシップレイアウトのスポーツカーが復活したのは2015年のことで、そのモデルこそ今年3月に惜しまれつつも販売を終了したS660だった。

 このモデルは軽のオープン2シーターミッドシップというパッケージこそビートと共通であるものの、ホンダのエスの称号を冠していることからもわかるように、ビートよりもスポーツ度を増したものとなっており、軽自動車とは思えない運動性能が話題を集めた。

 そして翌年には2代目となるNSXを発表(日本での発売は2017年2月)。こちらはエンジンをミッドシップにレイアウトしながらも3モーターのハイブリッドシステムを組み合わせる次世代のスーパースポーツとなっており、生産は日本ではなくアメリカ オハイオ州に設立された専用工場で行われていた。

 しかしその2代目NSXも2022年末を持って生産終了が決まっており、現時点ではその後を継ぐモデルもアナウンスされていないことから、一旦国産スポーツのミッドシップ車が消滅するということになる。

今後は電動化が進むことでエンジンが搭載される位置という概念自体がなくなってしまうかもしれないが、2代目NSXのようにエンジン+モーターというクルマも電動車であるから、今後も新たなミッドシップ車が登場することを期待したいところだ。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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愛車
日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
趣味
長距離ドライブ
好きな有名人
ザ・リーサルウェポンズ

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