オフロード御用達でも舗装路が快適! トーヨーの「オープンカントリーA/TⅢ」のマルチ性が圧倒的だった (1/2ページ)

SUVでアウトドアに行くならやっぱりオフ系タイヤがいい!

 空前のアウトドアブームに触発されて、キャンプや車中泊、山遊びなどを始めてみたという人は多いハズ。しかしそのなかにどれくらいの人が、ロック走行やオーバーランドといった本格的なアウトドアに興じているのだろうか。その数はきっと、それほど多くない。ほとんどの人は愛車をふだん、通勤や買い物といった日常の足として使っていて、たまの週末に家族や仲間を乗せて、海や山、キャンプ場などへ出掛けるというケースが一般的なのではないだろうか。そんな使い方の場合、タイヤは何を選べばいいのだろうか。そんな人たちのために新たに開発されたのが、トーヨータイヤのオープンカントリーA/TⅢだ。今回MAZDA CX-5フィールドジャーニーに装着してインプレッションを行った。

 2016年に国内本格展開を始めたオープンカントリーは、SUVをターゲットとしたオフロード系タイヤシリーズ。数々の国際レースに参戦し、その性能と技術を磨いてきた本格派で、北米市場でも評価が高く、国内でもここ数年のアウトドアブームを牽引するほどの存在だ。そんなオープンカントリーの新モデルであるA/TⅢは、とくにドライの舗装路面での操縦安定性にフォーカスした性能を持っているのが特徴。そうつまり、日常の街中での走行や、アウトドアポイントへの往復の道のりなどでの快適性や安心感が高められているから、街乗りとアウトドアの両立を図るにはジャストなキャラクターに仕上げられているのだ。

 操縦安定性の向上に直結する高剛性プライ構造や、ジグザグブロックの採用によってトラクション性能が高められており、たとえば同社の既存モデルであるオープンカントリーATプラスと比較してみると、ウエット性能では大きな差がないが、ドライ路面ではトラクション指数が約41%もアップしている。オンロードでの使用がメインとなるケースでは、より安定した走りを獲得できるのは間違いなくメリットだ。

 優秀なのはオンロード性能だけではない。パターン開発にはシミュレーション解析が駆使され、ラージブロックデザインやジグザグ溝の増加などでオフロード、スノー路面でのトラクション性も向上。シビアなスノー要件をクリアした証明となるスノーフレークマークも刻印されている。。要するにM/Tタイヤほどとはいかないが、ある程度の悪路や林道、ラフロードなら十分に対応できるし、スタッドレスまでではないものの、それなりのスノー路面ならより安全安心に走行できるだけのポテンシャルを備えているということだ。


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