大本命はクロスオーバー? セダンは保険か!? 新型クラウン4モデルの「デザイン」に「らしさ」はあるか (1/2ページ)

この記事をまとめると

■新型のクラウンは4つのモデルから構成される

■世界40カ国でも販売されることが決まっている

■賛否が多い話題のクラウンをデザイン面で考察する

デザイン面から新型クラウンが持つ”らしさ”を考えてみた

 7月15日、4つのボディスタイルで発表となった新型クラウンが話題です。この16代目は40カ国・地域での展開と、これまでの国内専用から世界戦略車へ脱皮しましたが、では、それぞれのボディに「クラウンらしさ」はあるのでしょうか? ここではデザインの視点でチェックしてみましょう。

●正常進化のセダンと対になるクロスオーバー

 あらためて4つのボディを見ると、スタイリングとしては明確に「セダン」とそのほかの3車型に分けることができます。もともとは15代目のマイナーチェンジが予定されていたそうですが、なるほどセダンは先代のクーペルックをそのまま踏襲しており、よりシャープな面構成が新しさを打ち出しています。

 大きな変更点としては、今回のシリーズに共通した薄型ランプ類による顔つきでしょう。LEDをフル活用した横一文字のライトと巨大なグリルは、「キーンルック」と「アンダープライオリティ」を掲げた近年のトヨタデザインを代表する表現です。それでも、セダンは先代の正常進化版といえるでしょう。

 では、そのほかの3つのボディはどうでしょうか。まず、トップバッターとなる「クロスオーバー」ですが、これが新世代クラウンの本命であったか、そうでなくても3車型のキーデザインであることが見て取れます。

 ついに5メートルを超えたセダンに近い4930mmの全長や、SUVでありながらトランクを持つ3ボックス的なパッケージが、これ1本でも完結できることを示しています。また、派手なバイトーンの展開も、とびきりの勢いや目立ち度という点で本命感があるのです。


すぎもと たかよし SUGIMOTO TAKAYOSHI

サラリーマン自動車ライター

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いすゞFFジェミニ4ドア・イルムシャー(1986年式)
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オヤジバンド(ドラムやってます)/音楽鑑賞(ジャズ・フュージョンなど) /カフェ巡り/ドライブ
好きな有名人
筒井康隆 /三谷幸喜/永六輔/渡辺貞夫/矢野顕子/上原ひろみ

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