「ミレニアムジェイド」の登場は完全終了のフラグ!? ファンがやきもきする「日産GT-R」の行方 (2/2ページ)

GT-Rの生産継続には立ちはだかる壁が大きい

 一説には新しいフェアレディZ=RZ34のデリバリーが遅れているのも、受注済みのR35GT-Rの生産を優先したためともいわれている。(スズキのスイフトスポーツが7月で受注中止になったのも、欧州の騒音規制と関係があるという話もあるが……?)

 現在のところ、GT-Rの2023モデルが登場するかどうかは、日産側から一切アナウンスがない。

 当然のことながら、RZ34は新しい規制をクリアしたクルマなので、それらの技術を応用し、GT-Rもエンジンの出力を調整したり、排気系やタイヤサイズなどを見直したりして、法規対応のマイナーチェンジを施せば延命の道も残されるだろう。

 ただ欧州の騒音規制は、規制値をフェーズ1、2、3と段階的に引き上げていく予定なので、今後ますます厳しくなって聞くことは確定している(現在はフェーズ2)。

 そう考えると、ピュアエンジンスポーツカーではなく、モーターを組み合わせたハイブリッドの新しいGT-Rを登場させる可能性も少なくない。いずれにせよ、R35GT-Rがこのままフェードアウトしていくか、2023年モデルが登場するかは、正直五分五分の可能性としか言いようがない。

 日産としては、当面RZ34の生産に注力し、GT-Rの今後については、来年のオートサロンを目処に何らかの発表があると思われるので、それを待つしかないだろう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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