この記事をまとめると
■トヨタは現在乗用車を52車種ラインアップしている
■トヨタエンブレム以外を装着したクルマを昔から数多く設定している
■エンブレムを変えているのはGMのやり方を真似したのが始まりと言われている
トヨタにはメーカーロゴ以外のエンブレムも多くラインアップ
いまのトヨタのマークは、「T」をモチーフに3つの楕円を組み合わせたデザイン。1989年、初代セルシオに採用されたのが最初だった。世界的に見れば、クルマのフロントグリルやボンネットに取り付けるエンブレムは、その会社のシンボルマークが主流だが、トヨタ車は珍しく車種別エンブレムを採用しているクルマがかなりある。これは戦後、世界の自動車産業をリードしていたGMが車種別エンブレムを採用していて、それを手本にしたことがはじまりと言われている。
トヨタではレクサスブランドを別にしても、乗用車だけで52車種を展開しているが、そのなかで車種別エンブレムを持っているクルマをピックアップして紹介していこう。
カローラ
まずはコンパクトカーの代表、カローラ。カローラは英語で「花冠」の意味だったので、かつては花冠がモチーフのエンブレムだったが、2000年以降は「C」の一文字がベースのシンプルなデザインに。
アルファード
ミニバンではまずアルファード。アルファードのエンブレムは、ギリシャ語の「α(アルファ)」をモチーフにしたもの。車名のアルファードは、「星座のなかでもっともっとも明るい星」という意味だ。
ノア
人気のミニバンのひとつであるノアは、現行の4代目からトヨタマークに変わってしまったが、3代目までは車名の頭文字「N」をモチーフにした車種別エンブレムを採用していた。
センチュリー
トヨタが誇るショーファードリブン、センチュリーのエンブレムは鳳凰モチーフにした堂々としたもの。このセンチュリーに限っては、逆にトヨタのエンブレムがどこにも見当たらないのが大きな特徴。独立した存在ということを誇示しているのかもしれない。