2022年の漢字は「戦」! というわけで「戦」の文字が似合うクルマとそのトピック4つを選んでみた (2/2ページ)

世界でも日本のメーカーが大活躍!

ニュルブルクリンク24時間レースで戦うスバル WRX

 国内での報道が少ないためか、WRXがニュルブルクリンク24時間レースで無双にほど近い活躍を知っている方はそう多くないようです。2022年こそクラッシュ、リタイヤという結果となりましたが、3度にわたる連続クラス優勝(201120122015201620182019)という輝かしい快挙を成し遂げています。

 マシンの製作はおなじみスバルのワークスファクトリーたるSTIが担い、2リッター以下のターボ車クラス(SP3T)にエントリー。ライバルはVWゴルフGTI TCRや、SEAT(セアト)のLEON(レオン)といった侮りがたいヨーロッパ勢が並ぶため、STIをもってしても楽に勝たせてくれるはずもありません。ちなみに、2022年の総合優勝はアウディR8 LMS GT3 EVO2で、約20秒遅れた2番手(!)にはメルセデスAMG GT3といったリザルトなので、24時間の耐久レースがいかにホットなものかイメージもできますね。

 STIにとってニュルブルクリンクは、WRXなどの開発コースとしてもはやホームに近い存在かもしれません。もっとも、地の利に似たアドバンテージを持っていたとしても、やはり24時間におよぶ耐久レースは生半可なものでないこと言うまでもないでしょう。そんなレースに続けて参戦しているだけでなく、何度もクラス優勝をものにしているWRX、もっともっと評価されてほしいものです。

WRCで戦うGRヤリス

 世界ラリー選手権もまた、興味を抱いているのはマニアックなラリーファンが中心で、なかなか一般の興味をひくことが少ない気がします。が、前述のインプレッサ同様、GRヤリスの活躍はもっと知られるべきであり、日本国民として誇りをもてる成績にほかなりません。

2017年から参戦し、2018シーズンは早くもマニュファクチャラータイトルを獲得、2019年にはドライバー&コドライバータイトルという二冠を達成すると、2021年にはついにドライバー&コドライバー、そしてマニュファクチャラーの三冠をゲット! F1でドライバー&マニュファクチャの両タイトルを獲ることがいかに難しいか、想像していただければ、GRヤリスが成し遂げたことは偉業にも等しいことおわかりかと。

そして、2022シーズンのGRヤリスはなんとハイブリッドシステムを搭載したWRカーとして参戦しています。さらに、マニュファクチャラー、ドライバーともにポイントランキング年間1位を獲得し、2022年シーズンを終えました!

 注目すべきはレギュレーションによるマシンの変更点で、ハイブリッドシステムは搭載したものの、カナードやエアロパーツが禁止され、また4輪駆動のためのアクティブセンターデフも廃止(代わりに機械式LSDを装備)。さらにはパドルシフトも使えなくなり、一般的なフロアシフトMT(前後で操作するシーケンシャル)となるなど、よりネイティブなヤリスに近づいたマシンとなっていること。そのうえで、トップランナーとして戦い続けているGRヤリス、見識を新たにされる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 さて、さまざまな「戦」をご紹介してきましたが、クルマ好きの皆さまにとっては、どんな「戦」の1年だったでしょう。ともあれ、いまやクルマ好きでいること自体がある種の戦いなのかもしれません。ここはひとつ不景気やネガ、あるいは逆風に負けることなく、クルマ好きとしての矜持でもって乗り切っていきましょう!


石橋 寛 ISHIBASHI HIROSHI

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三菱パジェロミニ/ビューエルXB12R/KTM 690SMC
趣味
DJ(DJ Bassy名義で活動中)/バイク(コースデビューしてコケまくり)
好きな有名人
マルチェロ・マストロヤンニ/ジャコ・パストリアス/岩城滉一

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