じつは世界で1番の人気色! どのクルマにも似合うけど乗るなら「やっぱり白だよ」なクルマ5選 (2/2ページ)

都会の景色にベストマッチ!

 3台目は、法人の営業車や商用車のように見えてしまいがちな軽自動車の白のなかで、唯一と言っていいほどカッコよく見える白。それが、スズキ・ワゴンRスティングレーの白です。ワゴンRはもともと、1993年に発売された初代からスクエアボディのトールワゴンというスタイルで、それまで女性ユーザーのイメージが強かった軽自動車に、男性が堂々と乗れるモデルというイメージを創出して人気を博しました。2007年、3代目のときに初めてラインアップに加わったのがカスタムモデル的な存在のスティングレーで、その後4代目では独立したワゴンRスティングレーが登場しています。

 基本的なところはワゴンRと共通ですが、デザインはボンネットに厚みが増した専用フロントグリルを用意したり、リヤコンビランプを凝ったデザインとしたり、精悍でワイルドなエクステリアにこだわっていたのがスティングレー。その見た目をグッと引き立ててくれるのが、なんといっても白いボディカラーです。現行モデルのワゴンRスティングレーにも、もちろん「ピュアホワイトパール」という白いボディカラーが設定されています。

 4台目は、道なき道を進むたくましい走破性に使い勝手の良さや都会的なエッセンスをプラスしている、トヨタ・ランドクルーザープラド。本格クロカンヨンクというと、黒やネイビーが選ばれることが多い印象ですが、プラドの場合は華やかさがアップし、フォーマルな場にふさわしい車格も備わるように見える白いボディカラーが大人気。

 プラドに設定されているのは、ホワイトパールクリスタルシャインです。白は膨張色でもあるので、エッジの効いたフロントマスクがより堂々として映えることや、メッキがアクセントとなっているフロントグリルとのコントラストでドレスアップした都会的な印象にもつながるのが人気の理由といえます。また、夜の街を走るプラドの姿も、白だと圧倒的にカッコよく見えるという意見もあります。

 5台目は、輸入車でも白が似合うモデルはたくさんあるのですが、あえてレアなところをご紹介すると、ポップで個性的なデザインが魅力のシトロエン C3。というのもこのC3のデザインは、まずボディサイドのエアバンプが大きなアクセントになっていて、3つのキューブを並べたようなモチーフのうち、いちばん左のひとつがルーフの色と同色に塗られます。

 フロントマスクのフォグライトまわりや、サイドミラーにも同じ色が使われるので、ボディカラーがホワイトだとすごく映えるのです。ルーフの色はエメラルドとルージュアデンという赤があり、最も映えるのはその赤。フランス生まれらしく、なんとも言えないオシャレな雰囲気になり、熟年世代の大人が乗っても子供っぽくない遊び心のある貴重なキャラクターの1台です。

 ということで、いろんなタイプの白いボディカラーがあり、メーカーの想いやこだわりが詰まった白は、そのクルマをさらに魅力的に見せてくれる色でもありますね。リセールのためだけでなく、白が似合うクルマとのカーライフを楽しんでほしいと思います。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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