デリカミニの詳細がわかった! 早くもカスタムモデルも展示した三菱ブース【東京オートサロン2023】 (2/2ページ)

いきなりデリカミニをカスタム! 三菱らしい個性派4WDが大集合

 さて、東京オートサロンといえばやはり「カスタムカー」抜きにはその魅力は語れないだろう。アフターパーツメーカーはもちろん、地方で営む小規模なショップまでもが、自慢のカスタマイズカーを展示して盛り上がれる、自動車大国の日本でもなかなかない貴重な機会だからだ。ちなみに、同じようなイベントとしては毎年2月に開催される西日本最大級の自動車イベント大阪オートメッセもある。

 そんなカスタムの祭典に、自動車メーカーが素通りするなんてことはありえない。各社毎年メーカーならではの渾身のカスタマイズカーを持ち込むのだ。

 三菱ブースでは今回、先述した最新の軽自動車「デリカミニ」をはじめとした9台のカスタマイズ&コンセプトモデルを展示している。各モデルを見ていこう。

 先ず、真っ白なボディが特徴的な「デリカミニ」と「デリカD:5」の兄弟コンビ。こちらは「デリカミニ SNOW SURVIVOR」と「デリカD:5 SNOW SURVIVOR」というカスタムモデル。

 名前に「SNOW」とあるとおり、この2台は雪道を力強く駆け抜けるシーンをイメージしたというアクティブ感満載なモデルに仕上げられており、雪をイメージした白いボディが特徴となっている。ボディに描かれた線は等高線だという(とくに決まった場所のものではないとのことで実在はしないそう)。

 ただ色を変えただけでなく、車高調キットを使用したリフトアップや社外のアルミホイール、オールテレーンタイヤを装備しているほか、キャリアやリヤラダー、フロントガードバーなどで武装するところもこだわりポイント。

 車内にはベッドキットを搭載し、車中泊も可能となっているので、実際に使用することを想定した本格的なクルマ作りがされている。なお、このベッドキットはデリカミニのほうはワンオフだとのこと。力の入れようが半端ではないことがうかがえる。車内にはアイテムを引っ掛けたりすることができるサイドストレージパネルなども備える。

 個人的な感想としては、バックカントリースキーなどと相性がかなりいいのではないかと考えてみたりもした。雪遊びが好きな人には是非とも参考にしてほしい2台だ。

 もう1台はまたしてもデリカミニ。こちらはボディのサイドに描かれた「ランタン」の存在感が物凄い強い1台だが、もうお気づきだろう。こちらはアウトドアブランドの超老舗「コールマン」のブランドロゴだ。この車両は「デリカミニ×コールマン」のコラボモデルとなっており、コールマンのアイテムなどを装備したカスタマイズモデルだ。

 こちらもアウトドアシーンにバッチリ似合う仕様となっており、オールテレーンタイヤなどを装備している。「SNOW SURVIVOR」同様にベッドキットなどを装備し、「ソロキャン」に打って付けな1台。

 このままの仕様で販売することはないとのことだが、三菱広報によると、今後はデリカミニを用いたコールマンとのコラボを何度か企画しているとのことで、これはその第1弾モデルだという。なので、将来的にはより発展したモデルを見ることができるかもしれない。デリカミニの購入を検討しているユーザーは、カスタマイズの参考にもなりそうなので、こちらも要チェックだ。

 ちなみにボディカラーや各部の加飾、アクセサリー類の一部を除いてこのモデル専用の仕様なので市販で選ぶことはできないそう。残念!

 そして三菱で忘れてはいけないのがPHEV。これは最近のCMで「No.1」を謳っているとおり、三菱が得意とする領域。今回のオートサロンでは「アウトランダーPHEV BLACK Edition Premium」と「エクリプスクロス PHEV BLACK Edition Premium」の2台のカスタムモデルを展示している。

 この2台は特別仕様車として設定された「BLACK Edition」をさらに上質かつ精悍に発展させた仕様で、どちらもチタニウムグレーメタリックをベースとした2トーン仕立て。ボディ同色かブラック仕立てのガーニッシュやスポイラーを装備している。

 また、ベースキャリアやルーフバスケットを装備しているので、アウトドアシーンで使うことも想定されたモデルとなっている。

 昨年、軽自動車としては史上初となる「日本カー・オブ・ザ・イヤー」で大賞を受賞したeKクロスEVも三菱の新しい顔となるであろう注目の軽自動車のEVだ。今回は「eKクロスEV Smooth × Tough」というコンセプトカーを展示している。

 こちらもほかのモデル同様にアウトドアシーンで使用することを想定した仕様となっており、マットグレーやブラックを取り入れたボディカラーを採用し、オールテレーンタイヤやルーフラック、リヤラダーを装着した1台だ。

 昨年復活した軽商用車のEVであるミニキャブ・ミーブをベースとした「ミニキャブ・ミーブ B-Leisure Style II」という、カスタマイズモデルも今回は展示されている。

 このモデルは、平日は移動オフィスとして、休日は渓流釣りを楽しむアウトドアレジャーのベースとして、さらには大自然のなかでeスポーツを楽しむゲーミングかーとして企画されたモデル。アウトドアシーンに馴染むオリジナルのボディカラーを採用しているほか、「EV」であることを主張する電源プラグのデカールが配置されている可愛い1台だ。

 車内には渓流釣りの道具や、フルフラット仕様の荷室、デスクワークに必要な机や座椅子、車中泊に必要なベッドキットを装備している。駆動用バッテリーの電力が使用できる「ミーブ・パワーボックス」という装置も導入されているので、リヤゲートに取り付けたプロジェクターを用いてeスポーツを体験したり、車内でパソコンなどを使用できるようになっているとのこと。

 最後に、こちらはラリーアートとして復活した三菱が、昨年のアジアクロスカントリーラリーで総合優勝したトライトンのラリーカーの展示。

 残念ながらこの車両はレプリカではあるが、過酷なレースを戦い抜くために必要な装備は可能な限り、実車同様に装着されており、ロールケージやアンダーガード、渡河時に威力を発揮するシュノーケルなどを見ることができる。

 実車の購入を検討しているユーザーもすでに所有しているユーザーも、モータースポーツ好きも楽しめる個性豊かな三菱ブースに是非足を運んでみてほしい。昨年復活したラリーアート関係のグッズにも注目だ。


WEB CARTOP 井上悠大 INOUE YUTAI

編集者

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