この記事をまとめると
■DA型インテグラは「リッターあたり100馬力を達成」というキャッチとともに登場
■NAエンジンのリッター100馬力はどれくらい凄いのかを解説
■近年リッター100馬力を達成しているモデルは意外に少ない
高性能NAエンジンのひとつの指標と言われるリッター100馬力
「ついにリッターあたり100馬力を達成!!」というキャッチとともに登場したのはDA型インテグラで、1989年のこと。1595ccの排気量から160馬力を発揮した。
リッター100馬力とはこのように排気量1リッターあたり、100馬力を発揮ということ。2リッターエンジンなら200馬力だし、2.5リッターエンジンなら250馬力ということになる。
このあと1995年にはDC2インテグラタイプRはB18Cエンジンで200馬力を発生。1997年にEK9型シビックタイプRが登場。B16Bエンジンが搭載され、1595ccから185馬力を発揮。高回転型NAエンジンの全盛期とも呼ばれる時代が訪れた。
一応たぶんライバルだったカローラレビン・トレノのAE101は1気筒あたり5バルブの新機構を投入するが160馬力。AE111では165馬力といずれもリッター100馬力を達成するも、インテグラ&シビックには大きく差をつけられることになった。リッター100馬力を発生してもなお、その上が存在する時代だった。
さらにその後S2000が2リッターエンジンで250馬力を発揮。9000回転からレッドゾーンという超高回転型エンジンとその高回転で炸裂するパワーに熱狂した人も多い。
というわけで、NAエンジンではこのリッター100馬力はかなり高出力を発揮している証拠。たとえば、現行車ではヤリスのもっともベースグレードである1リッターモデルでは69馬力だし、ノートの1.2リッターモデルでも82馬力と、リッター100馬力には遠く及ばない。
スポーツグレードで今でも達成するかしないかくらいなのがリッター100馬力なのだ。