速いスポーツモデルは実用性がないなんて誰が決めた!? 積載力に優れたバカッ速のクルマ9選 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■積載力のあるスポーツカーを紹介

■セダンやハッチバックタイプの車種を選べば普通車同様に荷物が積める

■ホンダの初代NSXはゴルフバックを搭載できることを前提で作られたと言われている

ドライブも遠出も楽しい積載力自慢のスポーツカーたち

 スポーツモデルだからといって、実用性皆無のクルマを所有してしまうと、たとえば高性能を堪能するためのグランドツーリングに出かける際、荷物の積載に困る。また、ゴルフ愛好家にとっても、ゴルフバッグが積めるかどうかは、実際、大きな問題になる。

 もちろん、スポーツモデルのほかに、SUVやステーションワゴンを所有していれば解決するが、やはり晴れ舞台には、自慢のスポーツモデルで出かけたいところである。ゆえに、スポーツモデルにして、意外にトランク、ラゲッジスペースが広いクルマを選べば、ある意味、万能に使うことができる。ここでは、そんなスポーツモデルなのにトランクが広い、あるいは過去のクルマで広かったモデルを紹介したい。

 単純に考えれば、スポーツモデルはフェラーリのようなぺったんこなフォルムを持ち、なによりスポーツカーとしての性能を最優先しているクルマだけを指すのではない。たとえば、三菱ランサーエボリューション、スバルWRX STI、ホンダ・シビックタイプR、日産スカイラインGT-R、レクサスIS-F、IS500といった、セダン、ハッチバック、クーペをベースにした超ド級の性能を持つスポーツモデルであれば、トランク、ラゲッジスペースに関しては、ほぼベース車、一般的なセダン、ハッチバック、クーペと変わらず、宿泊を伴うグランドツーリングための2〜4名分の荷物、ゴルフバッグの積載も可能となる。

 たとえばホンダのレーシングテクノロジーをつぎ込んで開発された、真紅のシート、カーペットも鮮烈な、運転席に座っただけでアドレナリンが逆流するような最新のシビックタイプRのラゲッジルームは、後席使用時で奥行920mm、最小実用幅860mm、天井高740mmもある。

 カーゴエリアカバーによって、荷物を目隠しすることもでき、6:4分割の後席の”4”部分を倒せば、3名乗車でも最大奥行1820mmもの長さのあるスペースが出現。一般的に考えうるグランドツーリングのための荷物の積載に困ることは一切ないといっていい、日本が、ホンダが世界に誇るスポーツモデルなのである。

 水平対向エンジン×AWD×6速MTのスバルWRX STIはかなり実用的なスポーツモデルと断言できる。なにしろ4ドアセダンがベースであり、単一トランク容量はスポーツモデル最大級の460リットル(VDA法)を誇り、ゴルフバッグ4セット、30-58リットルのスーツケースを3個積み込むことも可能。

 日本が世界に誇るスポーツモデルの代表格、日産GT-Rもしかり。ゴルフバッグ2セット(形状によっては入らない場合もある)、大型スーツケース1個を積み込むことができる。

 過去のGT-Rでいえば、R32から全長、ホイールベースともに拡大され、そこがちょっと不評でもあったR33のトランクは、およそ幅1300mm、奥行580mm、高さ460mmと、R32の同1300/340/900mmを奥行、高さ方向で大きく上まわり、荷物の積載性は格段にUPしているのだ。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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