駐車場が狭くてデカイクルマはNG! でもいいモデルには乗りたい! 悩ましき都会住まいにオススメのひと味違う幅狭車7選 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■クルマの車幅は年々広がる傾向にある

■5ナンバー規格は全幅1700mmとなっており、現行車は1695mmであることが多い

■本稿では駐車場が狭いオーナーに最適な5ナンバーサイズのコンパクトカーを紹介する

狭い駐車場オーナーに捧げるオススメコンパクトカー

 いつの間にかクルマの車幅がどんどん広がっている。側面衝突の安全性や車内空間の確保など、さまざまな理由はあれど、たとえば初代が全幅1610mmだったVWゴルフがいまや1800mm、車幅を5ナンバー規格の1700mmに抑えてきた国民車のトヨタ・カローラも超スタイリッシュになった12代目(2019年~)で全幅1745mmに。15代目まで国内専用車として日本の路上、使い勝手に合わせて全幅1800mmを守り抜いてきたトヨタ・クラウンも、クロスオーバーモデルでスタートした16代目ではその掟を破り、全幅は1840mmまで広がっているのだ。

 筆者の感覚では、全幅1800mm+なら日本の走行環境、駐車環境でまず困らないと思っているのだが(愛車の車幅は1800mm、全長も影響するが……)、自宅の駐車環境、自宅付近の道幅によっては、できるだけ車幅の狭いクルマが使いやすい、いや、そうでないと駐車場に収まらない人もいるはずだ。

 そこで、車幅が狭めのクルマを紹介したいのだが、ただ車幅が狭ければいいってもんじゃない。だったら軽自動車一択(車幅は1475mmまで)になるではないか。ここでは、車幅は狭くても、積極的に選ぶべき”いいクルマ”たちをピックアップしてみた(軽乗用車含む)。

 まずは、新車で買えるクルマとして最小限のボディサイズで”どんな道でもスイスイ走れる”が売りの、メルセデス・ベンツのクルマ作りのノウハウを生かして開発されたマイクロコンパクトカーのスマートだ。スマート フォーフォーを例に挙げれば、全長3550mm、全幅1665mmとコンパクトかつ幅狭だ。軽自動車並みのサイズにして軽自動車とは違う輸入車の世界を味わえるというわけだ。

 車幅が狭く、しかし内外装を含めとびっきりオシャレなクルマに乗りたい……なら、パリが仕立てたコンパクトカー、ルノー・トゥインゴがある。ボディサイズは全長3645mm、全幅1650mm。じつは、いまでは上記のスマートと基本構造を共有する兄弟車なのである。

 幅狭のクルマを必要としてはいるものの、実用車ではなくふたり乗りでもいいからスポーティなクルマがいい……というなら、日本が誇る軽自動車のジャンルで、ホンダS660なきあと孤高の存在となった軽オープンスポーツのダイハツ・コペンはどうだろう。全幅はもちろん1475mm。しかし、その中身は本格スポーツカーそのもの。いや、街なかでも、低速域でもスポーツできる格好のオープンスポーツカーなのである。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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