料金も安い! 教習所がない! 日本人が驚くあまりにも簡単な「海外の免許取得」事情 (2/2ページ)

アメリカには自動車教習所が存在しない!

 さらには、自動車教習所という存在がない、または独自の施設を持たず自動車教習を提供する民間企業が多くあり、その料金もさほど高くないのだ。

 代表的な例は、自動車製造・販売で世界第二位のアメリカだ。アメリカ合衆国は50州とコロンビア特別区で構成されており、運転免許は各州の法規によって、取得できる年齢など、さまざまな違いがあることは日本でも良く知られていると思う。

 運転免許を取得するためには、自宅がある地域を所管するDMV(デパートメント・オブ・モーター・ヴィークル)に直接出向き、筆記テストと実車を公道を走らせる実技テストを受ける。

 基本的に、実技で使うクルマはDMV側で用意しないため、家族や友人などからクルマを借りるのが一般的だ。

 そうなると、実技でぶっつけ本番になってしまうため、州によって規定や条件が若干違うが、運転免許所有者が助手席に乗った状態で公道での練習することが可能だ。

 また、そうした練習用のクルマが用意できない人で、実技試験を踏まえたしっかりした指導を受けたい場合は、民間の教習提供会社(いわゆるドライビングスクール)に依頼することになる。

 そうしたサービスは多くの場合は、指導員が受講者の自宅まで迎えに来て、そのまま自宅周辺の公道で走行する。受講者の走行の出来栄えによって、教習の時間にも多少差があるが、教習時間は日本の教習所と比べればかなり短い場合が多い。

 教習の内容は、学科試験でも出てくるような、道路交通法上の基本ルールを確認しながら走るのだが、どちらかといえば、DMVでの実技試験対策といったピンポイントでの教習が主体といった印象がある。

 このような免許取得の方法が当たり前であるアメリカ人からすると、日本の自動車教習所という仕組みはかなり特殊に感じるのではないだろうか。


桃田健史 MOMOTA KENJI

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トヨタ・ハイエースキャンパーアルトピア―ノ等
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動物たちとのふれあい
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