かつてはガードバーにアルミホイールにエアロパーツ……じゃあ今は? クルマの売却時に「査定額をプラスにする」人気装備とは (1/2ページ)

この記事をまとめると

■クルマの中古査定を左右する装備類の今と昔の違いを紹介

■現代は安全装備や電動スライドドアなどが中古査定の上がりやすいポイント

■1980〜90年代は電動パワーシートやガードバーなどが人気だった

査定に影響する装備類は今と昔でどう違っていた?

 クルマを売却するときの金額は、主に中古車市場の人気度で決まる。中古車として高く販売できるクルマなら、ユーザーからも高値で買い取れる。逆に中古車市場で不人気な車種は、高く買い取ることもできない。

 この考え方に基づき、車両の買取額は、主に車種/グレード/年式/走行距離で決まる。そしてグレードによる買取額の違いには、エンジンや駆動方式などのメカニズムと併せて装備も含まれる。人気の高い装備を装着したグレードなら、それだけ買取額も上昇する。

 装備はオプションでも装着できるが、複数の装備をオプション装着するなら、それを標準装着する上級グレードを選びたい。買取額はグレードによって左右されるからだ。

 なお、人気の装備は過去と現在では違っている。中古車の買取店に、買取額が高まる今の人気の装備を尋ねると「安全装備や(運転を支援する)クルーズコントロールなどが高値になる。それ以外は電動スライドドアで、一部の車種ではサンルーフも人気」だという。

 現在の大半の新車には、衝突被害軽減ブレーキや運転支援機能が標準装着されている。上級装備としては、後方の並走車両を検知して知らせる後側方車両検知警報なども見られる。エアバッグも運転席と助手席は装着が義務付けられ、サイド&カーテンエアバッグも重視される。これらは売却時の金額にも影響を与えるわけだ。

 一方、カーナビは以前に比べてニーズが下がった。カーナビの代わりにディスプレイオーディオなどのモニター画面を装着して、スマートフォンのナビ機能を表示できるようになったからだ。したがってカーナビは必須条件とはいえないが、ディスプレイは必要になる。買取店では「ディスプレイはお客様から大きなサイズが好まれ、売却額にも有利になる」と言う。


渡辺陽一郎 WATANABE YOICHIRO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ(2010年式)
趣味
13歳まで住んでいた関内駅近くの4階建てアパートでロケが行われた映画を集めること(夜霧よ今夜も有難う、霧笛が俺を呼んでいるなど)
好きな有名人
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