いつのまにか信じていた! 多くの人が思い込んでるけど「じつは間違った」クルマの事実4つ (2/2ページ)

FFしか設定されていないSUVも!

 3つめは、SUVと聞いて思い浮かべるのはオフロードや雪道での頼もしい走り。最近ではデザインの好みとしてSUVを選んだり、ほとんど市街地でしか走らないけど便利だから、運転しやすいからという理由でSUVを選ぶ人もいますので、FFモデルが売れているという現状があります。ただ、SUVならひとつくらい4WDのグレードも設定されているはず、と思い込んでいませんか。じつは日本で販売されるSUVのなかで、FFの設定しかないSUVがあります。たとえばフォルクスワーゲンのコンパクトSUV、T-CROSS。小まわり性能が高いので市街地でも乗りやすく、シートアレンジが豊富で使い勝手も抜群。3つのグレードがありますが、すべてFFとなっています。

 そして、ガソリンモデルだけでなく輸入車唯一のフルハイブリッドを投入し、優秀な低燃費が魅力でもあるルノー・キャプチャー。こちらは4グレードあり、すべてFFとなっています。また、イタリアのおしゃれなコンパクトSUV、フィアット500Xも3グレードすべてがFFです。

 4つめは、いろんなモノの価格がどんどん高騰している昨今、クルマの価格も例外ではありませんよね。新車の価格だって、いまや軽自動車でも200万円近いのが当たり前。実用車でさえそうなのですから、スポーツカーのように贅沢品や嗜好品に近い新車なんて、もう200万円以下で買えるモデルなんてないよね、と思ってしまいます。ところが、1台だけ頑張っているモデルがありました! 価格高騰の波など何のその、いまだに188万5400円からというコスパ最強価格を維持しているスポーツモデルが、スズキ・スイフトスポーツです。

 6速MTでセーフティサポート非装着車になりますが、この価格でも乗ると最高に楽しい走りが手に入ります。こんな貴重なスポーツモデルには、末長く生き残って欲しいですね。

 ということで、イメージと違って意外なところに驚くクルマたちをご紹介しました。世界情勢の変化や時代の移り変わりなどで、これからもこうした意外な一面が増えていくかもしれないですね。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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