新旧アルファード&ヴェルファイアを見比べた! デザインのプロが新型の「オラオラ度」を診断 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■新型アルファード/ヴェルファイアをそれぞれ旧型とデザイン面で比較

■新型はどちらも先代よりも大人しいマスクとなっている

■新型は威圧感を抑えて躍動感をアップさせたデザイン

アルヴェルのデザインは新型でどう変わった?

 6月21日に発表・発売されたトヨタの新型アルファードとヴェルファイアが相変わらず話題沸騰中です。「Forceful×IMPACT LUXURY」のキーワードのとおり、力強さと衝撃度を掲げる両車ですが、独特の「オラオラ」度はどのように進化したのでしょう? 今回は先代とのスタイリング比較で検証してみたいと思います。

●同じオラオラ顔でも表情を変えた新型

 いまやノア/ヴォクシーとともにミニバン界の「オラオラ番長」を牽引する2台。当然、新型はその番長度合いを大幅アップするものと思われていたのですが、どうやらそう単純な話ではないようです。では、新旧モデルの特徴からその変化を紐解いてみましょう。

 まずは、メインメニューのフロントからです。新旧のフロントフェイスをあらためてじっくり比較してみると、「あれ、先代のほうがオラオラしてるんじゃない?」と思えてこないでしょうか?

 新型はフロント先端を前に突き出す表情を作るため、ボンネットを低く水平気味に伸ばしているのに対し、先代はAピラーからボンネットへ一直線の流れになっていて、その分フードが若干高くなっています。結果、先代のグリルは新型に比べて縦に長く、より迫力を感じさせるのです。

 さらに、アルファードの特徴である格子状のグリルを見ると、ひとつひとつの格子に施されたメッキの面積は先代のほうが広く、さらに縦桟メッキも加わることで、派手さは先代が勝っているのです。

 一方、ヴェルファイアのグリルは新旧とも横基調ですが、先代はランプが二段構造になっているのに加え、アッパーグリルのメッキの幅広さが威圧感を演出。さらに、エアディフレクターを四角く縁取ったメッキの枠は「そこまでやるか」というほど派手でした。

 このヴェルファイアについては、もはや妖艶の域に達した感のあるヴォクシーをさらに上まわる「トンデモ顔」になるのでは? と思われたのですが、実際には意外にシンプルな横桟メッキに止まった感じです。


すぎもと たかよし SUGIMOTO TAKAYOSHI

サラリーマン自動車ライター

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いすゞFFジェミニ4ドア・イルムシャー(1986年式)
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オヤジバンド(ドラムやってます)/音楽鑑賞(ジャズ・フュージョンなど) /カフェ巡り/ドライブ
好きな有名人
筒井康隆 /三谷幸喜/永六輔/渡辺貞夫/矢野顕子/上原ひろみ

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