デトロイトショーは体験試乗会ショーへと様変わり! もう展示メインの「自動車ショー」は衰退する可能性も (2/2ページ)

むしろ展示コーナーがオマケのよう

 会場に入ると、まずはアメリカンブランドやトヨタの車両展示コーナーがあり、その奥に試乗コースがあるようなレイアウトとなる。イメージとしては、車両展示がややオマケのように見え、試乗コーナーがいまのデトロイトショーのメインとなっているようにも見えた。新車の試乗だがテーマパーク並みに楽しめるということを強調して、さらに来年への足がかりを模索しているようにも見えた。

 アメリカでも日本同様に、新車購入の検討のためにディーラーへ行くのには、セールススタッフの猛烈な売り込みもあって面倒に感じる人が多いとのこと。できるだけ短時間でディーラーでの商談を済ませるために、オートショーで購入車種の絞り込みをする人も多く(デトロイトショーでは少々役者不足)、展示以上に試乗コーナーを充実しているのはそのため。ここで比較試乗するケースも多いようだ。

 実際、アメリカでのオートショーシーズン開幕第一弾で典型的なローカルショーとなる「オレンジカウンティ・オートショー(ロサンゼルス近郊)」は、出展ブランドが充実しており、各ブランドの展示車も多い。それだけでなく、一般公道を試乗できるのも魅力的となっている。

2023年のオレンジカウンティ・オートショーの開催様子

 先進国では全般的にオートショーの地盤沈下が進んでいる。今年は東京モーターショー改め、ジャパンモビリティショーが開催される。日本も例外なくオートショーの注目度は低くなっている。どのようなショーになるのかなかなか見えないなか、その開幕も間近に迫っている。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

-

愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

新着情報