メーカー系じゃないF1チームでは日本人初! 小松礼雄さんのハース代表就任は想像以上にスゴイことだった (2/2ページ)

現場を知り尽くす日本人に期待大!

 ワークス系でもなく資本も豊富とはいえない最下位のチームを短期間で浮上させるのは、簡単なことではないだろう。しかし、F1の世界では、レッドブルのクリスチャン・ホーナーとメルセデスAMGのトト・ウルフを除き、残り8チームは過去2年間で代表が交代になっている! チームは短期間で結果を出すことを代表に強いており、小松さんの肩には大きな重圧がかかっている。

 しかし、小松さんはチーム発足以来、ハースで戦い、ハースのスタッフ、ポテンシャルを知り尽くしているはずであり、エンジニアとしても幅広い経験を積んでいるので、代表就任にも手応えと自信を持っているはず。

 2024年のハースのマシンは2月11日発表となっているが、この新しいマシンはキープコンセプトではなく、新しいコンセプトで設計されたマシンとのこと。

 それだけにシーズン序盤は苦戦するかもしれないが、データが揃い、セットアップの方向性が定まれば、少なくとも中盤争い、あるいは表彰台争いに加われるかもしれない。

 そうなれば、いよいよエンジニア出身代表の時代と認識され、マクラーレンのアンドレア・ステラ代表と並んで、小松さんがそのパイオニアとして歴史を変えていくかもしれない。

 というわけで、F1の2024シーズンは、ハースF1チーム、小松代表の奮闘ぶりにも大いに注目して観戦しよう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

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