人はなぜスパシャンのブースに吸い込まれるのか?  ド派手な展示の詳細に迫る! 【大阪オートメッセ2024】

この記事をまとめると

■大阪オートメッセ2024が開催された

■コーティングで知られるスパシャンがブースを出展

■展示されていた用品について詳しく解説する

ド派手なブースに人が引き込まれていく!

 毎度、お騒がせなほど派手なブースを展開するカーウォッシュ&カーケア、そしてディティーリング用品のブランドといえば、スパシャン。大阪オートメッセ2024でも、インテックス大阪の2号館に構えたブースは、つねに来場者が足を止めては、ついついそのなかに引き込まれていくという、強烈な吸引力を発揮していた。

 まずインパクト大にして巧みなのはアイキャッチ、たとえばブースにドーンと配されたスーパーカーだ。スパシャンが正規輸入元であるノビテックの、マクラーレン720SやフェラーリF8、そしてロールス・ロイス ゴーストのような超ハイエンド車のコンプリート仕様が、最新世代のスパシャンによるコーティングによってキラキラと輝いている。とはいえスーパーカーを置いたブースならほかでも見られる。さらについ二度見してしまうのは、今回はとくにアヴェンタドールのほうだが、「KATIBA 全製品20%OFF」とボンネットに大書きされている。KATIBAって何なん? というところから始まって、なぜ20%引きなのかごと知りたくなって、より近づいてしまう、またはブースに踏み込んでしまうのだ。

 ちなみにKATIBA(カチバ)とは韓国のディティーリング系ユーチューバーがプロデュースする、韓国では今もっとも勢いのあるカーケアブランドだという。そこまで知ったところで、カチバのラインアップがズラリと迎えてくれるのだ。

 しかもその手前には、ビール!? と見紛うばかりの「ビアフォーム」が、まるでドリンクバーのように迎えてくれる。こちらも何なんだろう? と疑問を抱いたまま、じつはこれも韓国ブランドによるカーシャンプーなのだが、ブース内大通りを反対側まで歩いていくと、今度はサニトラの荷台に、ビアフォームの巨大トーテムが積載されている。

 見上げて視線を落とした先には……また新製品だ。まるでファン◯オレンジのようなパッケージにしてオレンジジュースの香りがするというガラス系コーティング剤が、先ほどのビアフォームと一緒に並べられ、光沢と撥水の効果をデモしている。これも韓国のカーケアブランドのもので、対応してくれた韓国からのスタッフそしてスパシャンの説明員によれば、今年のスパシャンのイチオシのひとつなのだとか。確かに水滴が真っ直ぐスーッと落ちていく滑らかな撥水性も、見事だった。

 しかも韓国だけではない。新たにフランスからも「GS27」というカーケア用品ブランドを、スパシャン・グループはポートフォリオに加えた。スパシャンならではのキャッチィなパッケージもさることながら、エラいのはちゃんと日本語で大事なところを訳しているところだ。ときどき、「最も素晴らしい車の世話」のような、間違いではないが訳しづらい、でも意味は通じている面白い訳語が充てられているとはいえ。

 もちろん自社開発ポートフォリオにも新展開があって、強靭な炭素グラフェンを用いるシャンプーやコーティング、ワックスが揃う「ダークレーベル」も、ズラリと並べられていた。よくよく眺めれば、陳列棚は工事現場の足場だったりして超インダストリアル。これまでどおり、ハイエンドなジンや蒸留酒系やリキュール、あるいは時計やジュエリーのようなパッケージが鮮やかで楽しい質感を醸し出しているのはもちろん、スポンジのアプリケーターやマイクロファイバーまでもがカラフルで面白い。一歩、足を踏み入れたらそれこそ、最後まで眺め尽くさないと気が済まなくなる、それがスパシャン・ランドというか独特の世界観だ。

 まさか! と思うアピアランスだからこそ、洗車や磨き、そしてカーケアによる効能が現れた時により楽しくなる、そんなマジックを今年の大阪オートメッセでもスパシャンは再確認させてくれた。


南陽一浩 NANYO KAZUHIRO

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