インドじゃ超過酷な使われ方をするスイフトセダンの「ディザイア」! だからこそ日本で発売された新型スイフトも耐久力には期待大!! (2/2ページ)

インドの劣悪な環境下でも活躍する国民車

 スライドドアを持つ同クラスMPV(多目的車)となるソリオをラインアップしていることもあるのか、着座位置も低めとなっており、積載性能も必要にして十分なスペースに抑えるなど、コンパクトハッチバックならではの運転したときの気持ちよさを重視しているように見えた。

 同クラスのホンダ・フィットは、ホンダにはソリオのようなモデルがないので、そのようなモデルのニーズもカバーしようとしたのか着座位置は高めとなり、積載性能やそれに伴う使い勝手もかなり考慮されており、1.5リッター4気筒エンジン搭載ということもあるが、ハイブリッドではないガソリンエンジン車にスイフトから乗り換えると「重たい」という印象をすぐに受けてしまった。

 スイフトはインドでは「国民車」といっていいほど街に溢れている。ただし、溢れているのはハッチバックではなく、小さいトランクをつけたセダン「ディザイア」となる。インドでは全長が4メートル以内になると税制面などで優遇されることもあり、「4メートルセダン」というものが複数メーカーでラインアップされている。

 ディザイアはその初代が4メートルセダンの先駆けとしてデビュー、以降プライベートタクシー(貸し切りタクシー)を経て、いまではライドシェア車両として多く使われている。しかし、旅行用スーツケースがトランクに入るわけはなく、トランクリッド半開き状態で載せられたり、ルーフラックに載せられたりする。筆者は今回、新型のデビューと同時に、この新型をベースとした「ディザイア」がどうなるのかが密かな楽しみとなってしまった。

 それにしてもインドではクルマを取り巻く環境はまだまだ劣悪というレベルになっている。道路環境は最悪で舗装道路といえども「これで舗装道路?」と思うような道路ばかりで良好な状態を見たことはない。そのため、スマホで呼んだライドシェア車(ほとんどディザイアもしくは、ひとつクラスが下ならワゴンR)のフロントガラスはたいてい派手な亀裂が入っており、強度がほとんどないなか営業運行している。計器盤をのぞき込めば、ありとあらゆる警告灯が灯ったままとなっている。走行距離を見てもかなりの過走行状態となっているのが一般的なようであり、「使いっぱなし」にしか見えない。

 日本仕様とインド仕様はほとんど同じということなので、かなり劣悪なインドの使用環境であっても、インドの人に高い評価を受けながらたくさん走っているのを見ると、耐久性などクルマの基本性能も太鼓判となっているといっていいかもしれない。購入したら長く乗り続ける人や、走行距離がやたら多くなる人には、スイフトが実用車としてぴったりかもしれない。

 気になる新型ディザイアのインドデビューは2025年開催予定のデリーオートエキスポあたりかなと考え、いまからその姿を見るのを楽しみにしている。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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