北極から南極まで日産アリアの大冒険! 中身ほぼノーマルで3万キロ以上を走破 (2/2ページ)

見た目は迫力満点だが中身は標準車だった

 報告会の後はついにポール・トゥ・ポールプロジェクトのアリアの撮影会となった。

 このアリアの大きなポイントは、パワートレイン、バッテリーはあえて標準車仕様のバッテリーを搭載していることだ。これには明確な理由があって、過酷な環境下を標準仕様に近い車両で走行できれば、その実力を証明できる。そして、同じアリアを所有しているオーナーにも同じことができることを感じてほしかったとしている。

 一方、大きく印象を変えているエクステリアには3つの特徴がある。

 ひとつ目は、リフトアップしてオーバーフェンダーを装着し、BFグッドリッチ製39インチタイヤを履いていることだ。これにより、大きな岩や雪の塊をものともしない悪路走破性を手に入れている。

 ホイールに関しても、エアを充填する通常のバルブに加え、エア抜き用のバルブを装着していることもポイント。状況に合わせてタイヤの空気圧を調整することで、この大冒険のなかでもタイヤ交換は1回だけで済んだとしている。

 ふたつ目は、牽引&リフトポイントの増設だ。これにより緊急時の牽引はもとより、スタックした際に左右どちらか片方を持ち上げて脱出を図ることも可能となった。万が一の際にもさまざまな方法で対応できるよう改良が施されている。

フロントのリフトポイントのイメージ

 3つ目は、車両保護のための金属製「スキッドプレート」の装着だ。これは岩や氷などから下まわりを守るためのものであり、北極や南極などの極地を走る際には必須の装備となっている。

スキッドプレートのイメージ

 そのほか、ボディ側面にプロジェクトの走行予定コースを地図化したグラフィックが描かれ、またラムゼイ夫妻の冒険の必需品であるというコーヒーマシンが搭載されているなど、遊び心も満載だ。

 なお、このアリアは3月31日(日)まで、日産グローバル本社ギャラリーに「CELEBRATE TO POLE 北極から南極へ、アリア3万キロの軌跡」として展示されることになっている。

 冒険に使用したウェア、持ち物と一緒に、極地を駆け抜けてきたアリアを見れば、ふたりの熱い想い、高い目標を知ることができるだろう。

 ぜひこのプロジェクトの軌跡を感じて欲しい。


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