バァンじゃなくてボフッ! ドアの開閉からホーンまで高級車が心血を注ぐ「音」の世界 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■高級車ブランドはドアの開閉音やクラクションの音にもこだわっている

■「音が小さい」というのがこれからの高級車に対する音の価値観となるかもしれない

■音は感覚に評価が委ねられるものだが高級車に必要な性能であることは間違いない

高級車に触れたときに高級感を感じる「音」

 高級車を実際に乗ったり触ったりすると、随所で高級感を味わうことができる。乗り心地だったり内装の質感だったりと高級感を感じる部分はさまざまだ。そのなかでも「音」で高級感を感じる人もいるのではないだろうか? 今回は高級車で感じる音の秘密に迫る。

ドアそのものが重たい

 まず代表的なのがドアを閉めるときの音だ。「重厚感がある」と表現されることも多いが、「ドスッ」としたような重みを感じる音が高級車らしい音といえる。反対に商用車などでは「バァン」といったような軽さを感じる音が聞こえる。これが世間的には安っぽい音といわれることがある。

 この理由は第一にドアの重さが違うというのもあるだろう。高級車はボディサイズが大きいため、ドアも大きい。また、遮音材やハイエンドなスピーカーが配置されていてドアの重量が大きくなってしまうというのもある。さらに、ドア内部に多くの部品を配置する必要があることや、ボディ剛性の関係からドアそのものが厚いというのもあるだろう。

 しかし、最近の高級車はオートクロージャーが装備されている車両も多い。そういった面を考えると「高級車のドアを閉める音」という価値観は、重厚感のある音から静かに閉まるものへと変化している時期かもしれない。


西川昇吾 NISHIKAWA SHOGO

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マツダ・ロードスター(NB8C後期型)/ボルボV40 T4
趣味
スポーツ走行、写真撮影、ネットラジオ鑑賞
好きな有名人
織田裕二、駒形友梨

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