コアなファンが多い前期型「丸目」 登場時の「丸目」は、初代インプレッサ のシャープな印象から大きくイメージを変更したことで、当時はスバルファンからも賛否両論が生まれたが、25年の時を経て、女性を中心に若いユーザーから支持されている。また、GDBのなかでは、不等長エキゾーストマニホールドによるドコドコという特徴的なサウンドを奏でるのも丸目のみ(GDA型と呼ばれるSTIではないWRXはG型まですべて不等長)で、独特なサウンドを好むファンからも人気となっている。
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A型とB型は同じ前期丸目という括りだが、B型でフロントグリル形状、ヘッドライトベゼルカラーの変更、フロントエンブレムが「i」マークから六連星へ変更などにより、見た目の印象が異なる。また、フロントのクロスメンバー変更による剛性向上により、操縦性も異なる。
そしてB型のトピックといえば、コンペティションモデルのWRX STi type RA spec Cの追加だ。初代インプレッサと比べ、剛性向上と引き換えに増加した車重を徹底的に軽量化。ノーマルのWRX STiと比較して、16インチ仕様のスペックCでは、なんと140kgも軽量化! 17インチ仕様でも120kgの軽量化を果たしている。
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パワーウインドウやオートエアコンといった快適装備はもちろん、サブフレームやトランクオープナー、アンダーコート、助手席のサンバイザーやアシストグリップのボルト穴までもオミットされ、グラム単位まで軽量化を追求。さらにはガラスやルーフ、トランクに至るまで薄板化することで、走りだけを追求した快適性とは無縁のストイックなモデルとして語り継がれている。
また、このスペックCをベースとしたSTiコンプリートカー「インプレッサS202 STiバージョン」が限定販売されたこともトピックだ。