各パーツの役割を理解することが大切
こうした意味では、もっとも注目されるパーツがリヤウイング、リヤスポイラーだろう。装着によって車体後部のダウンフォースを増加させ、旋回中の車両姿勢を安定させることが本来の目的だが、ドレスアップ効果が大きいことも付け加えておこう。
フロントスポイラーやリヤスポイラー(ウイング)は、前後のダウンフォースを増加させることで車両の接地を安定させる働きをするが、法定速度の上限値である120km/hでどれほどその効果が体感できるかは明言できない。これも、空力の話をするたびに触れてきたことだが、空気抵抗は速度の2乗に比例。100km/h走行時にはわずかな効果としか体感できなくても、速度が倍の200km/hになると抵抗値(ダウンフォースも同等と考えてよい)は4倍となり、大きな効果として実感することができるようになる。
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こうした意味では、空気流を変化させるボルテックスジェネレーターは、場合によってかなりの効果が見込める空力パーツのひとつといえるだろう。小さなパーツで、その働きが「乱流を起こすこと」と説明すると不審に思われるかもしれないが、たとえば車体後部(ルーフ後端)に装着してそのあとで乱流を発生させると、一見してマイナス効果と受け取られがちだが、その乱流によって大きな抵抗となる剥離渦の発生を抑えることになり、空力的には大きくプラス方向で作用することになる。
ボルテックスジェネレーターは、装着位置や装着個数などに一定の規則があり、これに従わないと正しく性能が得られない、という注意点がある。
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性能を向上させるために空力パーツを装着する手法は決して間違いではないのだが、装着による効果の程度は千差万別だ。装着する車両(ボディ形状)やパーツ形状によって大きな違いが生じてくるからだ。また、走行速度域によってその効果の現れ方も違ってくる。基本的には、装着するパーツがどんな働きをするか理解したうえで、その効果を打ち消すかもしれないほかのパーツ装着は避けるようにしよう。