近ごろレーシングドライバーが続々ドリフトに参戦! SUPER GTのスバルワークスドライバー井口卓人のFDJ参戦を直撃した (2/2ページ)

ドリフト競技とグリップ競技の架け橋になりたい

ドリフト競技の難しさ、FDJへ参戦してわかった魅力的なポイント

 そして、ドリフト競技のフォーマットへの戸惑いなどもあるようだ。

「まず、スライドしながら狙ったゾーンへクルマをもっていくのがめちゃくちゃ難しいと感じてます。上位のドライバーを見ているといろんな小ワザをもっていますが、自身にはまだそれがない。あと、予選が2本しかないのも難しいですね。通常のレースだとタイヤを温めてアタックを決めるのですが、満足に温めきれず一発勝負が2回だけなので、なかなかアジャストし切れていないです」

 このように、井口選手はドリフトを「難しい」と語っていたが、井口選手は予選を見事に突破。日曜日のTOP32では初戦敗退となってしまったが、初参戦での予選突破は、ドリフトドライバーとして素晴らしいスタートだったといえる。

 また、FDJというカテゴリーそのものに対しても、参戦前以上に好感触をもったそうだ。

「10代、しかも免許をまだ取得できないような年齢の若いドライバーが想像よりも多くいて驚きました。若いころからモータースポーツ競技にトライできる環境なのは、とてもいいことだと思います。また、ここで活躍してTGR WRCチャレンジプログラムへと参戦した箕輪大也選手のように、FDJをキッカケにほかのカテゴリーへトライする間口になっているのもいいですね。まだ僕はこれから先、具体的に何かしらの計画があるわけではないですが、FDJの若いドライバーがグリップ競技に興味をもったときに、チャンスへと繋ぐ架け橋となれる存在になりたいとも、現場を見ていて思いました」

 取材を通じてコミュニケーションをとるなかで、井口選手はFDJを「モータースポーツの1カテゴリー」として捉えているのが見えてきた。これはFDJ代表の岩田氏にも伝わっているようで「彼も含めて、近年SUPER GTのドライバーが参戦してくださっていますが、国内トップカテゴリーのドライバーがドリフトをモータースポーツの競技として認めてくれているのが、このカテゴリーを運営してきてよかったなと思える点のひとつですね」と語っていた。

 スケジュールの都合で、2026シーズンは残りエビスサーキットとスポーツランドSUGOでの参戦となるが、「やるからには本気でやりたいし、始めると負けたくない気もちが強まる」とFDJへの闘志を燃やしていた。

 井口卓人選手が、グリップ走行とは真逆のドリフト競技でどのように飛躍していくのか注目だ。


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西川昇吾 NISHIKAWA SHOGO

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