いま「SUZUKI SPORT」が復活したということは……? 「SUZUKI SPORT」とは、その名のとおりスズキ のモータースポーツブランドで、1986年にモンスター田嶋の名でお馴染みの田嶋伸博氏が設立したブランド。当初は田嶋氏の自己資金によって立ち上げられた、スズキ本体とは関係のないブランドであったが、その後はスズキがスズキスポーツに出資する形で、資本提携も結ばれたほどの関係になった。平たくいえば、日産でいうところのNISMOやトヨタでいうところのTOM’Sのような関係だ。「SUZUKI SPORT」としては、WRCにもSX4などで参戦しており、世界で活躍するワークス部門だった。
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また、3代目や4代目のアルトワークスには、スズキスポーツリミテッドなる特別仕様車も設定されたほか、初代スイフト スポーツや3代目ジムニー用のオプションとして、「SUZUKI SPORT」と書かれたボディ用のビッグサイズのデカールも用意されていたほど、両社は密接な関係にあった。
しかし、そんな「SUZUKI SPORT」もスズキ本体の方針見直しなどもあり、2011年には田嶋氏が運営するタジマコーポレーションが有するモンスタースポーツへ統合されることになり、再び田嶋氏のもとへ里帰り。スイフトスポーツ 向けのアフターパーツなど、スズキ車のカスタムパーツは「モンスタースポーツ」の名義で販売されることになったので、事実上「SUZUKI SPORT」のブランドは廃止となっていた。
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その「SUZUKI SPORT」の名前が、15年ぶりにモンスタースポーツではなくスズキ本体から出るということは、じつは大事件なのだ。ただ、この「SUZUKI SPORT」復活は今回の発表の前からじつは”匂わせ”があった。それが、2026年4月に富士スピードウェイで開催されたシン・モーターファンフェスタ。
この会場内のスイフトスポーツオーナー向けのミーティング会場で、このパーツを装着したプロトモデル、「スイフト エアロコンセプト」が展示されており、ボディには「SUZUKI SPORT」というステッカーがデカデカと貼られていたのだ。「コンセプト」としていたのであまり騒がれなかったようだが、このたび本当にその名を冠して新規パーツが登場しただけに、往年のファンにとっては粋な計らいといえそうだ。
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なお、街なかを走っているカスタム系のクルマによく「Sports Mind produced by⚪︎⚪︎⚪︎」と書かれたステッカーを貼っているクルマを見かけるが、あれの元ネタは今回のネタの主役である「SUZUKI SPORT」で、「Sports Mind produced by SUZUKI SPORT」と書かれたモノこそが本物であり、そのほかのモノはすべてパロディである(モンスタースポーツから出されているモノだけは、その立場上本物といってもよさそうだが……)。なお、これは現在でもスズキの純正部品として購入することができる、「SUZUKI SPORT」の名を冠した貴重な存在である。
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新型のスイフトスポーツが2026年秋〜冬に出ると噂されているだけに、今回のエアロパーツの発表に一瞬驚いた人もいるかもしれないが、「SUZUKI SPORT」の名前がこのタイミングで復活するのは、ある種スポーツモデルの再登場を予見させるような演出のように、筆者には見える。
スズキにおける往年のワークス部門、「SUZUKI SPORT」のさらなる発展と、スイフトの続報に期待したい。