【試乗】個性的なルックスで若者男子に大人気! 乗ればクルマ好き化不可避の三菱eKクロスの魅力とは (2/2ページ)

日常使いから郊外へのドライブまで快適にこなせる運動性能

 今回は都内から木更津までの往復でドライブ。今回はあえてNAエンジンを借り出してみた。グレードはGで、話題の先進安全装備「MI-PILOT(マイパイロット)」も装着されている(オプション設定)モデルだ。軽自動車のNAエンジンだと、少々物足りなさを感じてしまうシーンもあるのだが、eKクロスに関しては力強さも十分なので高速道路での追い越しなどもまったく問題なし。スムースに加速してくれるので、ストレスなくドライブを楽しめた。

 もちろん、高速道路ではマイパイロットが本領発揮。先行車との車間距離もストレスを感じることなく、絶妙な距離感で追従してくれるので、頻繁に自車の前へ割り込まれる、ということも少ない。NAエンジンのため加速は緩やかだが、ターボエンジンならよりスムースに追いついてくれることだろう。

 必要十分で扱いやすいエンジンの印象は一般道でも変わらず。街なかはもちろん、ワインディングのようなシーンを走行しても、軽快なフィーリングで運転するのが楽しいと感じるほど。予算に余裕があるのならターボもアリだが、燃費など経済性も考えると、NAという選択肢もアリではないだろうか。

 日本カー・オブ・ザ・イヤー2019-2020において、スモールモビリティ賞を兄弟車のeKワゴンとともに受賞したeKクロス。この賞は1年間でもっとも優れた小型車に与えられるもの。その名に恥じない魅力を、あらためて再認識することができた。

 若者のクルマ離れという言葉は、今やメディアで注目されないほど一般化してしまったイメージもあるが、じつは話を聞けばクルマにまったく関心がないというわけではないようだ。eKクロスはそんな若者にぜひ乗ってほしい1台だ。きっとクルマの魅力に気がつくことだろう。


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