トップグレードが強烈すぎて「日陰」の存在! 「非力なエンジン」でもじつはスゴイ「廉価グレード」スポーツ4台 (1/2ページ)

乗れば素姓の良さがわかるクルマたち

 同じ車種、同じシャシーのクルマでも、エンジンのバリエーションでグレードや性格が異なることは珍しくない。

 用途によって、排気量の違いや、ターボの有無などがあり、それによって価格帯も広がってくる。

 ただ、スポーツカーの場合、エンジンの要素は極めて大きく、最上級のエンジンとセカンドグレードのエンジンでは、人気や評価、中古車価格で明暗が分かれることも……

 一方で、最強のエンジンは与えられなかったが、隠れた名車といえる車種もいくつかある。

 そうした穴場的名車をいくつかピックアップしてみよう。

1)日産スカイライン25GTR34)/GTS25t(R33)/GTS-tR32

 スカイラインR32R33R34といえば、名機RB26DETTTを積んだGT-Rが圧倒的な存在だが、GT-Rのベースグレード、FRのクーペモデルもじつに秀逸なクルマだった。

 たとえばR32GTS-tタイプMは、2リッターのRB20エンジンでパワーは215馬力しかなかったが、このクルマこそ日産901活動で、当時のベストFRといわれたポルシェ944ターボの走りを越えるべく開発された一台。

 実際にハンドリングは素直で奥行きがあり、この優れた基準車があったからこそ、GT-Rが生まれたと言っても過言ではない。

 R33GTS25tでは、排気量が2.5リッターになり、NVCS(可変バルタイ)がついたことで、低速トルクに余裕が出て、ドライバビリティが大幅に向上。

 R3425GTになると、ボディの完成度が格段に上がり、動きがシャープで気持ちよくなった。R33GTS25tはちょっと車重が重くてアレだったが、R3425GTは、ずっと大事に乗り続けて欲しい一台だ。

2)ホンダ・インテグラ タイプS

 ホットモデルのタイプRの存在が大きすぎて、影が小さい感のあるDC5のタイプS

 エンジン形式は同じK20Aといっても、タイプRはハイオク仕様の220馬力に対して、タイプSはレギュラーガスの160馬力とおとなしい仕様。

 ミッションもタイプR6MT、タイプS5MTと違いがあるが、「レーシングスポーツ」がコンセプトのタイプRに対し、「エブリエディスポーツ」を目指したのがタイプSで、エンジンもリニアなパワー感とレスポンスの良さをウリにしていた。

 タイプRが販売されなかったアメリカ市場では、プロスポーツ選手や若手弁護士などが、このタイプS(しかもMT!)を好んで購入したという実績がある。

 DC5のタイプRの中古車価格が高騰している昨今、タイプSはけっこう狙い目の一台かもしれない。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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