ステルビオに4ドアGT-Rで驚くのはまだ早い! オーテックだから挑戦できた「尖りに尖った」名車&迷車5台 (2/2ページ)

登場が早すぎたがゆえに迷車化したクルマも

3)エルグランド ロイヤルライン

 今でこそ、ミニバンがVIP御用達になっているが、そのはるか昔にそこに着目したのもまたオーテックジャパンだった。

 元祖高級ミニバンの初代エルグランドをベースとして1998年にリリースされたロイヤルラインは、エルグランドの広い室内を4名乗車としたまさにVIP仕様。

 フロントシート後部には大型のキャビネットが備わり、専用のデスクや収納、オーディオにテレビ&ビデオデッキなどが備わっており、最適化された遮音材や専用チューニングのサスペンションを採用するなど、快適性にも力が入れられていたのだった。

 ちなみにこのロイヤルラインは、現行エルグランドにも「VIP」と名前を変えて設定されている。

4)シルビア スタイルA

 オーテックが手掛けたシルビアといえば、専用チューニングが施された「オーテックバーション」や、電動のメタルトップを備えた「ヴァリエッタ」などが知られるところだが、2000年にリリースされたスタイルAは新たな切り口でシルビアを楽しもうというものだった。

 そのテーマは大人のエレガントであり、タンカラーの本革シートや、タンとブラックで塗り分けられたインストルメントパネル、そして専用デザインのフロントバンパーやテールランプといったところが大きな変更ポイント。

 この仕様はターボ、NAともに設定され、MTとATどちらも選択可能となっていたが、果たして何台くらいが世に送り出されたのだろうか?

5)キューブ/キューブキュービック トラビス

 今ほどクロスオーバーSUVという言葉が浸透していなかった2003年に、コンパクトカーのキューブとキューブキュービックに設定された「トラビス」は、アクティブなSUVテイストをプラスしたまさにクロスオーバーSUVモデルだ。

 ワイルドな印象を与える専用バンパーやオーバーフェンダー、サイドシルを備えた外観と、汚れに強く防水性に優れたシート素材を採用した専用シートなど、アクティブに使いたいユーザーにはピッタリの装備を多く備えていたのだが、まだクロスオーバーSUVブームが来る前のモデルだったこともあり、そこまで話題とならなかったのが非常に惜しい1台だった。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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愛車
日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
趣味
長距離ドライブ
好きな有名人
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