同じサイズのタイヤでも「雨」に強い弱いが存在! ウエット性能の差はどこで生まれるのか? (1/2ページ)

同じサイズのタイヤでも「雨」に強い弱いが存在! ウエット性能の差はどこで生まれるのか?

この記事をまとめると

■タイヤの溝はウエット路走行時の排水のためにある

■基本的に溝が少ないほうがドライでは有利だが多ければウエットで有利になる

■溝以外にコンパウンドもウエット性能には影響する

タイヤの溝は排水のために設けられている

 雨の日の走行は、スピードを控えるべし。教習所で免許を取得する際、学科の講義でこう教えられたはずである。ハイドロプレーニング(アクアプレーニング)現象が発生し、タイヤが路面に接地しなくなるから、という説明を受けたと思う。

 まさに言葉どおりの意味で、ハイドロプレーニング(アクアプレーニング)現象とは、タイヤトレッド面(接地面)と路面の間に、水膜(と言っても数mmからセンチ単位におよぶ場合もあり)が入り込み、タイヤが路面から浮いてしまうことで車両のコントロールが失われる現象で、走行速度が高くなるほど発生しやすく、水膜に乗った車両は姿勢を乱しコースアウト(あるいはスピン)によって重大アクシデントとなることがある。

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ウエット路面を走行するセダン画像はこちら

 これを防ぐため、タイヤのトレッド面に溝が設けられている。排水溝の意味で、路面と接地する個々のトレッドブロックを仕切るようにして刻まれた配置をとり、回転方向の溝と斜め(横)方向の溝があることに気づくだろう。いずれも、ウエット路面を走行中、トレッドブロックが踏み込んではじき出した路面の水をこの溝に集めて排水し、トレッド面を路面にしっかりと接地させる働きを持つ。

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 では、ウエット性能に優れたタイヤは何かという疑問だが、じつは、ひと口にウエット性能と言っても、路面の状態によってふたつのタイプに分けることができる。まず、うっすらと路面が濡れた状態。水膜によってハイドロプレーニング現象が起きるほどではない状態のウエット路面だ。この状態は、溝の排水性能でなくトレッドゴム(コンパウンド)の質によってグリップ力が決まる路面状態だ。

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 そしてもうひとつは、確実に水膜の状態が出来上がった路面で、低速走行時はトレッドブロックが直接路面に接することで走れたものの、速度が上がって溝による排水能力が限界に達すると、トレッドブロックと路面の間に水膜が生じ、結果、ハイドロプレーニング現象を起こしてコントロール不能となる状態だ。

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