「伊藤さんのシーマ」に憧れる女子って最高じゃないか! ギャップ萌え必至な「個性派国産旧車」5選  (2/2ページ)

今見ても先進的! 個性派旧車で楽しむカーライフ

 3台目は、2003年から2005年の2年間しか発売されず、当時は不人気車のレッテルを貼られてしまったものの、少し前から「あの時代にこのデザインを量産化していたのはすごい」と注目されはじめ、中古車市場でじわじわと人気に火がついていったというホンダ・エレメント

 観音開きのドアを持つスクエアなボディが特徴的なクロスオーバーSUVで、デザインのモチーフはカリフォルニアのビーチではお馴染みの、ライフセーバーのための「ライフガードステーション」。樹脂パーツを多めに使った、あえてカジュアルな雰囲気を取り入れたスタイルが、今の若い世代やカリフォルニアスタイルが好きな人たちなどにウケています。

 コンパクトサイズですが全幅は1.8m超あり、室内や荷室は広いので使い勝手はファミリーでもまったく問題ナシ。2.4リッターの直4ンジンでレギュラーガソリン仕様なのも嬉しいですね。

 4台目は、日本でプレミアムステーションワゴンの先駆けとなった、スバル・レガシィツーリングワゴンの初代です。バブル絶頂の1989年に誕生したこともあって、どこか今のクルマにはない豊かさ、温もりが随所に感じられるクルマとなっています。

 当時としては画期的だった、航空機のキャノピーを連想させるガラスエリアは室内に明るさと開放感をもたらし、気持ちのいいドライブができることでしょう。当時新開発だった水平対向4気筒エンジン「EJ型」は、その後2020年まで歴史を積み上げていくことになる名機。220馬力というパワーも当時はクラス最強と言われていました。

 乗り心地も今のクルマよりソフトな面があり、優しく包み込んでくれるようなステーションワゴンです。

 5台目は、2018年にフルモデルチェンジした現行モデルが女性に大人気となっている、スズキ・ジムニーの2代目モデルです。1981年から1998年と息が長かったモデルで、通常は4人乗りですが、後ろがピックアップトラックのようになっているモデルや、パノラミックルーフ、リフトアップしてあるモデルなど、バラエティ豊か。

 でもどれも現行モデルよりさらに泥臭さ満点の「ザ・四駆」といった雰囲気となっています。気の利いた装備はなく、後席はヘッドレストもないただのベンチ。ハンドルは細くてシフトレバーはビヨ〜んと長く、乗り心地もビックリする感覚です。でもそういったところが、絶対に今のクルマでは味わえないアトラクション的な面白さがあり、そこに意外にも女性がハマりやすいのです。

 退屈しない、タフなMT車を探している人におすすめです。

 ということで、90年代から2000年代前半くらいの旧車で、女性にぜひ注目して欲しいモデルたちをご紹介しました。それ以前のもっと古いモデルたちにも魅力的なものはありますが、維持するのがかなり大変。そこへいくと、今回紹介した年代くらいならまだ今からでも比較的手が届きやすい価格で、維持していく大変さも少し高めの趣味のうちとして、コツコツとメンテナンスや修理を楽しめる程度ではないかなと思います。ビビビときたら、思い切ってトライしてみてはいかがでしょうか。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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