1位は納得のど迫力オフローダー! 日本車「幅広選手権」をやってみたら表彰台はトヨタが独占した (2/2ページ)

今も昔もトヨタが1番幅広いクルマを手掛けていた

3位:トヨタ・グランエース 1970mm

 海外向けハイエースをゴージャスなワゴン仕立てとしたのがグランエース。ボディサイズは全長5300mm・全高1990mm・全幅1970mm。まさに規格外のサイズとなっている。

 実際、上級グレードでは3列目スペースに、アルファードの2列目と同等といえるキャプテンシートが配されている。幅広いボディが余裕のキャビンを実現するという物理法則を実感させるモデルだ。

2位:トヨタ・ランドクルーザー 1980mm

 新車をオーダーしてからの納期が4年ということが話題になるほど圧倒的な支持を集めているキング・オブ・オフローダーがトヨタ・ランドクルーザー(300系)だ。

 世界中の悪路を走破できるよう開発されたボディの全幅は1980mm。まさに威風堂々といった表現がピッタリのスタイルを完成させている。

1位:レクサス LX 1990mm

 ご存じ、ランドクルーザーと基本設計を同じくするレクサスの本格オフローダーLX。こちらの全幅は1990mmとなり、現行の国産車では最幅広な1台となった。

 ちなみにランドクルーザーでもスポーツコンバージョン仕様のGRスポーツについては全幅1990mmとなっている。いずれにしても、トヨタが全日本全幅広い選手権を制することになった。

 さて、現行ラインアップで見ても全幅ランキングのトップ3を占めるなどトヨタは圧勝しているが、過去にさかのぼっても、国産車でもっとも幅広いボディを持っていたのはトヨタ車だった。

 それが1996年に誕生した「メガクルーザー」だ。自衛隊向けに開発された車両を民間用にアレンジした本格的過ぎるオフローダーで、ボディサイズは全長5090mm・全高2075mm・全幅2170mmという規格外なものだった。ホイールベースも3395mmと超ロングだが、後輪が操舵する4WS機構を備えたことで最小回転半径は5.6mと常識的なスペックに収まっていた。ちなみにエンジンが4.1リッターの4気筒ディーゼル、乗車定員は6名だった。

 対照的に、過去の国産車でもっとも幅が狭いクルマというと、規格によって1295mmとなっていた360cc時代の軽自動車だが、登録車の中で調べてみると、全幅1415mmのスバル・ドミンゴとなる。1994年に誕生した2代目ドミンゴは、当時の軽1BOXサンバーディアスをベースにした登録車で、エンジンを1.2リッター4気筒へ載せ替え、キャビンは最大7人乗りに仕立てられていた。ボディの基本は軽自動車のままで、前後バンパーの大型化により安全性を高めたモデルだった。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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