スライドドアの広さだけを見ても使い勝手はわからなかった! ノアヴォク・ステップワゴン・セレナの後席乗降性をプロがズバリ判定 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■Mクラスミニバンの後席環境を比較

■新型ノア&ヴォクシーと新型ステップワゴンはどちらも先代より使い勝手がいい

■オプション費用の差額が結構あり、消費者には悩みの種になると予想される

Mクラスミニバンたちの後席環境をチェックしてみた

 2022年1月に4代目ノア&ヴォクシー、5月に6代目ステップワゴンが登場し、国産Mクラスボックス型ミニバンの熾烈な争いが再燃。先代同士ではノア&ヴォクシーに圧倒的な差を付けられていたステップワゴンがどう戦いを繰り広げるかも見モノである。

 で、ここでは多人数乗用車であるミニバンの大きな特徴、使い勝手の良否にかかわる、特等席の2列目席のスライドドアからの乗降性を対決させてみたい。ただ、ステップ高、スライドドア開口部だけを見るのではなく、乗り込んでからの着座性、立ち上がり性(シート位置)、そしてアシストグリップ、補助ステップについてもチェックすることにした。

 まずは3車のスライドドアまわりの寸法から(筆者の実測値)。ノア&ヴォクシーはスライドドア開口部の地上高370mm。かつ、いわゆる段差のない掃き出しフロアのワンステップフロアを採用。スライドドアの開口部は幅780mm、高さ1250mm。

 ステップワゴンはスライドドア開口部の地上高380mm。かつ、いわゆる段差のない掃き出しフロアのワンステップフロア。スライドドアの開口部は幅770mm、高さ1260mm。

 セレナはスライドドア開口部の地上高が1段目360mm。フロアはそこから1段高い(60mm)地上420mmの高さにある二重フロアとなる。

 スライドドアの開口部は幅800mm、高さ1305mm。スライドドアの幅はともかく、高さ方向の数値が大きいのは、1段目のステップから計っているから。

 実際の乗降高(フロア基準)は、1305mm-60mmの1245mmと見ることもできる。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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