スバルの隠れ特技!? AWDを差し置いて「あえて乗りたい」まであるスバルのFF名車4選 (2/2ページ)

最近になってFFモデルが増えつつある

エクシーガ 2.0i-S

 スバルの国内販売車で最後の多人数モデルとしていまなお根強い人気を誇るエクシーガ。7人乗りでありながら、その卓越したドライブフィールはワインディングでも多人数乗車を感じさせない軽快な走りが自慢のモデルだ。

 このエクシーガ、EJ20ターボを搭載した「GT」が注目されがちだが、じつは2リッターNAエンジン搭載車に設定されたFFモデルが存在した。登場時はNAエンジン搭載車はすべて4速ATだったが、改良モデル時に、リニアトロニックCVT車と4AT車を設定。とくにEJ20エンジン+リニアトロニックCVTでFFモデルという組み合わせはエクシーガだけに設定されたレアなコンビネーション。さらにFFのリニアトロニック車は10.15モード燃費が15km/Lと優秀な点も見逃せない。

 搭載されるエンジンは、2リッターDOHCのEJ204。吸気側のバルブタイミング機構AVCSを搭載している。7シーターで、EJ20+リニアトロニックCVTをFFで軽快に楽しめる魅力を備えるモデルだ。

インプレッサ STI Sport

「SGP=Subaru Global Platform」と呼ばれる、新世代のプラットフォームを初めて採用したスバル車として話題となり、「2016-2017 日本 カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した記念碑的モデル。圧倒的な動的質感の向上は、モデルチェンジのタイミングもあり、フラッグシップモデルのレガシィシリーズを一時的ではあるが凌駕したことで”下剋上モデル”とまで言わしめた。

 そんな現行型インプレッサのなかでも、STIがチューニングを施したサスペンションをもつ「STI Sport」は、スバル車としてもっともベーシックなモデルに設定することで、STIというブランドを広く知ってもらえる登竜門的存在としても注目された。もちろんSTIの名に恥じない、しなやかな乗り心地とステアリングフィールは絶品! SGPとの相乗効果で高い評価を得ている。また、STIを冠した歴代モデルではじめてFF車を設定したこともこのモデルにおける大きなトピック。AWDでなくてもSTIの”味”を試せるモデルとしてイチオシの存在だ。

 スバル車=AWDのイメージだが、そのルーツはFF車であり、現行モデルでもその魅力は決して色あせていない。話題の最新SUV「クロストレック」にもFFが設定されており、軽さとコストパフォーマンス両立した「スバルのFF」にもぜひ注目したい。


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