寒いからって「湯シャン」は危険! クルマをお湯で洗うのがNGな理由とギリギリセーフの温度とは (2/2ページ)

洗車に適切なお湯の温度は45度ぐらいまで

 洗車のプロによれば、クルマを洗うのに適切なお湯の温度は45度ぐらいまでとされている。それ以上の高温のお湯になると、ラバーパーツを傷めてしまうほか、ウインドウガラスにダメージを与える可能性があるから厳禁とのことだ。とくに飛び石によるクラックが入ったようなウインドウガラスだと、冷え切ったガラス×熱湯によって割れてしまうこともあるようなのだ。これはマズイ。

 ちなみに筆者も昨年末、気温9度の日(ダウンジャケットが必要になる気温)に新年に向けた洗車を、冷たい水で行ったが(温水設備なし)、防寒着に加え、手の冷たさを回避するため、裏起毛の厚手のゴム手袋を用意。夏の洗車だとかえって蒸れて汗だくになる裏起毛のゴム手袋も、そうした気温の日なら大活躍。手が冷たくなることなく、洗車を終えることができた。洗車を念入りにやっていると、少なくとも体だけはホカホカしてくるのが幸いだ。

 あるいは、この季節の洗車はプロに任せる(手洗い)……というのも手だ。費用はかかるけれど、寒空の下、寒い思いをして風邪をひく損失を考えれば、ずっといいではないか。素人が寒さでかじかみながらいい加減な洗車をするより(場合によってはかえってボディにキズを付けてしまう)、プロの手によって細部までずっときれいに仕上がるからでもある。いずれにしても、水(お湯)が凍るような環境では洗車をすべきではないし、洗車にお湯が使える環境であっても、45度以上の熱湯を使うのは厳禁と考えたい。フロントウインドウに霜が降りているような場合でも、同様だ(霜が降りそうな日は、事前にフロントウインドウにカバーをかけておくのがベスト)。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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