ご近所の買い物が数倍楽しくなる! のんびり街乗りでもドライビングプレジャーが感じられるクルマ5台 (2/2ページ)

4代目フィットに伝統のスポーティモデルを追加

 3台目は、劇的な変貌を遂げた新型となって、まずはクロスオーバーが登場したクラウン。昔ながらのクラウンに愛着がある人には受け入れ難いものがあるかもしれませんが、乗ってみるとこれがいいのです。とくに、これまでのハイブリッドシステムであるTHSを搭載したモデルではなく、新開発の「デュアルブーストハイブリッド」を搭載したモデルがオススメ。

 2.4リッターターボエンジンにまったく新しいシステムを組み合わせたパラレルハイブリッドとなっていて、2枚のクラッチの組み合わせによっていろんな走行モードを実現していることがひとつの特徴。トランスミッションには有段ATを採用しており、ダイレクト感のある走りが街なかでも高速道路でも爽快なのです。加速していくと、エンジンサウンドも積極的に気持ちよく響いてくるので、クルマと一体になったような走りがどこでも感じられるのも楽しいところです。

 4台目は、上質な内外装とパワフルで滑らかな新世代の走りを備えているコンパクトカー、日産・ノートオーラ。新世代EVのアリアにも通じるプレミアムなフロントマスクや、ノートより4cm拡大した全幅と豊かな張り出しのフェンダーで、外観からして堂々としたスタンス。

 小型エンジンを発電専用に搭載し、100%モーター走行というeパワーの性能をノートよりさらに高めて、136馬力/300Nmという圧倒的なパワーを実現した走りは、街なかくらいの速度域でもフィーリングがとてもいいのです。しかも、その気になればスポーツカーも真っ青の怒涛の加速も引き出せるので、一般道でもどこでもスカッと爽快。インテリアはアームレストやドアインナー、インパネ上部にたっぷりとあしらわれたツイート調織物とレザー、温もりを感じさせる木目のコーディネートがモダンで洗練された空間。疲労軽減効果のあるゼログラビティシートも高級セダンのフーガと同じクッション厚があり、優雅な座り心地をもたらすので、乗り心地にうるさい人でも満足できると思います。

 5台目は、「人の生活に寄り添う」クルマとして登場した4代目フィットの初のマイナーチェンジで、待望の復活を遂げた伝統のスポーティモデル、ホンダ・フィットRS。2モーターハイブリッドのe:HEVは、メインがモーター走行なのでもとから街なかでの走りも気持ち良かったのですが、モーター出力がアップしてさらにパワフルで伸びやかになっているのです。

 しかもRSには3年に及ぶレース活動で培ったノウハウから、街なかでも楽しく走れるようにと開発者たちが苦心した技術をフィードバック。RS専用となるスポーツモードで、アクセル駆動の初期応答を速め、操作と加速、姿勢変化が気持ち良くつながるハーモニーを堪能できる走りを実現しています。ちょっとしたカーブでも、まるで運転が上手くなったような楽しさを感じられるはずです。

 ということで、峠道に行かなくても、サーキットを走らなくても、近所をのんびり走っているだけで楽しいと感じられるクルマたち。日常を豊かにしてくれる相棒として、ぜひ選んでみてほしいと思います。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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