たとえ人工燃料でカーボンニュートラルが実現しても消える可能性大! 「純エンジン車」に乗りたいなら今すぐ動くべき (1/2ページ)

この記事をまとめると

■いま世界的にカーボンニュートラルへの動きが加速している

■日本政府は2050年までにカーボンニュートラルを実現すると宣言

■エンジン車にはいつまで乗ることができるのだろうか?

どんどん肩身が狭くなっていくエンジン車

 地球温暖化はまやかしだ! と主張するクルマ好きもいるが、世界的な流れとして地球規模での気候変動は人為的なCO2排出の影響が大きいというのはコンセンサスだ。そのため、実質的なCO2排出をゼロにするというカーボンニュートラル社会は、EUをはじめとした先進国では目指すべき姿になっている。

 そうしたトレンドのなかで、ハイブリッドカーを含むエンジン車は2035年までに販売禁止にするといった話もあれば、エンジン車は2030年には新車ラインアップから消えてしまうだろうという見方もある。

 日本社会においても、東京都は独自に2030年には純エンジン車の販売禁止を宣言するなど、脱エンジン車の潮流は大きくなっている。

 カーボンニュートラル社会において、エンジン車の肩身はどんどん狭くなっている。

 一方で、再生可能エネルギーによる電力を利用して、水分解による水素と、回収したCO2を合成して人工燃料(e-fuel)を生み出そうという動きもある。e-fuelが現実的な価格で供給できるようになれば一般ユーザーがエンジン車に乗り続けられる可能性は高まりそうだ。

 しかしながら、e-fuelによってエンジン車が生きながらえるという未来は考えづらい面もある。

 再生可能エネルギーによって生み出した電力を、水分解や合成のために消費するよりも、そのままEVのバッテリーを充電して走らせたほうがエネルギー効率の面では圧倒的に有利だからだ。

 太陽光や風力を利用する再生可能エネルギーは発電量のコントロールが難しく、余った電力をいったん水素にして溜めておくというソリューションは有効な面もあるが、基本的には電気は電気のまま利用したほうがいい。

 その意味では、水素を使う燃料電池や水素エンジンについても補完的な存在であり、乗用車の基本はEVになるというのは社会全体をカーボンニュートラル化するのであれば、もっとも考えうるシナリオといえる。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

愛車
スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
趣味
モトブログを作ること
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菅麻貴子(作詞家)

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