トヨタ車を買うなら年単位で待つ覚悟必要! そんななか突然納車が早まることがあるカラクリとは

この記事をまとめると

■トヨタ車の遅延が解消しつつある

■受注停止中のモデルでもタイミングがいいと稀に受注を入れられるケースもある

■1年待ち、2年待ちと言われているモデルもキャンセルによって納期が短くなることがある

納期遅延解消の兆しが! ただし……

 しばらく新規受注を停止していたトヨタ車のなかで受注を再開しているモデルが目立ってきている。

 新型アルファード&ヴェルファイアは、発売から1年程度の各ディーラーへの発注枠分を売りつくして事実上の新規受注停止になっているというのが建前なのだが、ポロポロと「『発注枠がひとつあるけど申告できるスタッフはいるか?』といった案内がくることがあるようです。キャンセルなのか新たに追加で生産できるようになったのかは定かではないですが、ときどき1台分だけ新たに発注できるケースがあります」とは事情通。

 トヨタ・カローラクロスは長い間、新規受注停止がほぼ断続的に続いているが、秋に改良を控えているなか、受注を再開したとの情報が入っている。「現行モデルは新規受注停止などを行い、厳しく生産管理してきたようですが、ここへきて新たに現行型で新規生産できる余力ができたようで、受注を再開したようです。2~3カ月で納車可能というまさにスイートスポット的な話といえるでしょう」(事情通)

 改良後は外観なども変更されるようだが、コネクティッドナビやデジタル計器盤のデザインも変わるのではないかといわれている。ただ、「それなら改良型を待とう」とすれば、たちまち納期遅延に巻き込まれてしまうだろう。

 ヤリスクロスも改良型まで新規受注停止の予定だったが、一時的に受注を再開していた時期があったとのこと(一部は本稿執筆時点ではまだ受注再開中だった)。ノア&ヴォクシーではハイブリッドをベースとし、オプション選択次第では2024年秋以降の納期となっているが、“稀に”半年ほどで納車になってしまうこともあるとのこと。「ノア&ヴォクシーに限らず、人気車で納期遅延の目立つモデルでは稀に起こることのようです。発注を入力したタイミングでたまたま、同色同グレードの車両のキャンセルが入り、それが当たったというのがそのカラクリと言われます」(事情通)

 9月は事業年度(4月~翌年3月)締めでの上半期末なので、生産体制を再チェックして生産余力が発生し、一時的に新規受注が再開されているとも考えられる。

 それでもプリウスでは、2リッターは2025年夏以降の納期のままとなっており、スイートスポット的に納期が短くなったとも聞いていない。つまり、基本的にはトヨタの多くの人気モデルは納車まで結構な期間を待つ覚悟で注文を入れることには変わりないので、仮に納期が短くなったら、かなりの幸運を掴んだことになるともいえよう。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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2019年式トヨタ・カローラ セダン S
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乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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