第1回の全国制覇はどの大学? 自動車部が完全イコールコンディションで争う新イベント「フォーミュラジムカーナ」の決勝ラウンドが始まった!! (2/2ページ)

記念すべき初代王者となる大学はどこだ?

長岡技術科学大学:阿久澤智也選手 愛車:ロードスター

「ウチの自動車部は、普段から全員個人車なので差が出ることが多いんです。その点、今回のようなイコールコンディションの大会だと、純粋にドライバーの腕の差なのでむしろうれしいですね。どのチームもワンメイクということは、あとは人間次第なので。普段のレースの経験を思い出しながら頑張ってきます」。

「ウチの大学から今回出場するドライバーは、全員がロードスターを愛車にしています。普段乗っているマシンがFRですし、限られた走行回数のなかでFFのヴィッツのデータを取れるだけ取れるように、1本の密度を極力あげられるように走ってきます。優勝目指して頑張ります!」。

長岡技術科学大学:山口泰輝選手 愛車:ロードスター

「イコールコンディションの面白いところはできることが限られているので、そこでいかに差をつけるかですね。オフィシャルから聞いている限りでは、タイヤの空気圧くらいしか変えられないみたいですし。じつは今回使用するタイヤの71RSは、僕は初めて使うタイヤで……、手探り状態ですね。前評判では楽しみなタイヤです」。

「チームでは、そのタイヤのフィーリングをみんなで集まって共有したいと思います。走り終わったとかの空気圧チェックとか。今日の練習走行もですが、1回の走行で情報を少しでも得られるようにします。僕はFFに対しての知見はないですが、後輩のヴィッツに少し乗らせてもらいました。自宅にあるシミュレーターでもかなり走り込んできたので、とにかく“負けねぇぞ!”ですね」。

長岡技術科学大学:元木裕登選手 愛車:ロードスター

「じつは東日本の予選では僕はメカニックだったので出ていないんですよ。自動車部内の選考会でタイムが良かったため今回は出場できました。今回のようにクルマやタイヤ、オイル、工具といったパーツが用意されている競技なんて本当になかったので、本当に僕にはありがたいです。ワンメイクということであとは純粋に腕の差。モチベーションが上がります」。

「とにかくチームでは妥協しない、やり切ることを目指します。チームで今回用にGPSデータロガーを購入しました。動画撮影班によるサポートなどもあります。チームみんなで頑張ります。まずは、我々ドライバー陣のなかで一番タイムのいい山口君の走りを参考にして、走りを組み立てます!」。

 前日となる今日の練習走行は、タイム計測もされないが、それでも参加する学生の全員がモチベーション高く熱い走りを見せていた。

 貸し出されるタイヤ&ホイールはすべて各チームのほうで純正と交換、自らの取り付けが義務付けられている。タイヤの空気圧は「160〜350の間でいいところを探してください」とブリヂストンブースから案内されていた(普段の推奨値は220)。

 サイドブレーキの使用は禁止。決勝本番ではブレーキレバーをテープで留めるという念の入れよう。フライングすればスタート地点に戻らなければならないし、パイロンタッチやマーキングからのズレはペナルティが課される。あとは、本気で走るのみ、だろう。

 決勝は2023年9月24日。滋賀県の奥伊吹モーターパークで行われる。記念すべき第1回大会の初代王者はどこの大学の自動車部になるのか、要注目だ!


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