昭和オヤジ歓喜のTバールーフ! 気がつきゃ消滅した懐かしのTバー国産車を振り返ってみた (2/3ページ)

日産はTバールーフモデルの宝庫

●日産フェアレディZ(Z31型)

・生産期間:1983年9月~1989年6月
・当時の新車の価格:195万〜382.1万円
・中古車の平均価格:384.9万円
・中古車の価格帯:158万~698万円

 フェアレディZとしては3代目にあたるZ31型は1983年1月にデビュー。Z31型から現在にいたるまで、フェアレディZに登載されるのは「V6エンジン」であるという歴史の最初の1ページを飾るモデルです。Tバールーフ仕様はデビューから1年後の1984年に追加され(ノーマルルーフもあり)、2シーターおよび2by2といったふたつのボディバリエーションと組み合わせることが可能でした。マイナーチェンジ後は垢抜けたフォルムとなったものの、前期型と後期型で好みがわかれるところです。

●日産フェアレディZ(Z32型)

・生産期間:1989年7月~2000年8月
・当時の新車の価格:305万〜482万円
・中古車の平均価格:225.6万円
・中古車の価格帯:83万~760万円

 フェアレディZとしては4代目にあたるZ32型は1989年7月にデビュー。ワイドアンドローのスポーツカーらしいフォルムは人気を博し、当時の日産のスポーツモデルの代表格である「スカイラインGT-R」と人気を二分しました。Tバールーフはデビュー当時から設定され、2シーターのみノーマルルーフとTバールーフが選択可能。2by2はTバールーフ仕様のみという組み合わせでした。ほとんどのモデルはTバールーフであり、ノーマルルーフは当時からレアな仕様だったのです。

●日産エクサ(KEN13型)

・生産期間:1986年10月-1990年8月
・当時の新車の価格:145.2万〜178.3万円
・中古車の平均価格:213.5万円
・中古車の価格帯:99万~379万円

 1986年に3代目パルサーのクーペモデルとしての立ち位置で同年10月にデビューしたのが「エクサ」でした。特徴的なリトラクタブルヘッドライトやTバールーフに加えて、リヤハッチの部分がワゴン形状となるキャノピー仕様にできるなど、ひとつのモデルでさまざまなスタイルが楽しめるという意欲作でもあります。ちなみに、アメリカにも輸出され、脱着式のリヤハッチとキャノピーハッチがコンバートできるというユニークさが人気を博したのです。


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松村 透 MATSUMURA TOHRU

エディター/ライター/ディレクター/プランナー

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1970年式ポルシェ911S(通称プラレール号)/2016年式フォルクスワーゲン トゥーラン
趣味
公私ともにクルマ漬けです
好きな有名人
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