【走りが忘れられない家族もち必見!】乗れて積めてスポーツカーさながらの速さを持つ「隠れアスリート」ミニバン&SUV5選 (2/2ページ)

悪路でも速いSUVモデルが存在!

3)マツダCX-5

 続いて、クロスオーバーSUVのジャンルに目を向ければ、ポルシェカイエンターボが世界最速のSUV(0-100km/h加速4.1秒)であることは誰もが想像できそうだが、国産SUVで絶対的に速い、というより、山道でも安心してスポーティに飛ばせ、走れるクロスオーバーSUVの筆頭が、2.2リッタークリーンディーゼルターボエンジンとG-ベクタリングコントロールを備えた、2019年上半期のクリーンディーゼルエンジン×SUVでもっとも売れたマツダCX-5ではないだろうか。

 スペックとしては、最高出力190馬力はともかく、最大トルクは、レクサスLFAやスカイライン400Rと同等の、驚愕の45.9kg-mもあるのだ! その強大なトルクの威力は山道の急勾配の上り坂でもいかんなく発揮され、しかも、「子供やペットがクルマ酔いしにくくなる」というG-ベクタリングコントロールによる絶大なる安定感、足腰の強さによって、車高、最低地上高の高いクロスオーバーSUVにして、高速走行はもちろん、山道でさえ安定感たっぷりに走ってくれる(乗員全員が揺すられにくい)のだから、まさに隠れアスリートと呼べる1台と言っていい。

4)レクサスLX

 そして、国産SUVの頂点に立つ1台がレクサスLX。パワーユニットはレクサス最大級排気量の5.7リッターV8で、最高出力は377馬力、最大トルクは534N・mと、これはもうスーパーカーに匹敵する。車重は2.6トンを超えるものの、アクセルを思い切り踏みつければ、怒濤の加速を開始するから驚きだ。高速道路はもちろん、悪路でも速いのが、本格アスリート車らしさを感じさせる。

5)トヨタRAV4 アドベンチャー

 ちなみに、絶対的なパワー、速さというより、山道などでスポーティーカーのように曲がれる1台として付け加えておきたいのが、日本カー・オブ・ザ・イヤー2019-2020を受賞したトヨタRAV4のアドベンチャーグレードだ。このグレードのみ、世界初のダイナミックトルクベクタリングコントロールAWDを備え、たとえば、山道で左に旋回する場合、右リヤタイヤから押し出されるような左右独立の制御によって、絶大なる安定感を伴い、グイグイと狙いどおりの方向にスポーティに曲がることができるから快感だ。それはオンロードではもちろん、オフロードでもいかんなく発揮される。

 エンジンは2リッターガソリンにして、171馬力、21.1kg-mを発揮。ダイレクトシフトCVTとの組み合わせで、高回転まで回すと気持ちいい咆哮と伸びやかな回転上昇を味わえるのもアスリート車っぽくていい。とにかく、フットワークは筋骨隆々。あらゆる意味で頼もしいイヤーカーである。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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