ホンダ・シビックタイプRのマイチェンモデル公開! ハンパない進化っぷりと速さと軽さを極めた限定モデルに注目 (1/2ページ)

歴代タイプRのマイチェンでも類を見ないほどの改良が施された

 ホンダは今夏マイナーモデルチェンジする「シビック・タイプR」と、シビック・タイプRをベースにした国内販売は200台のみの限定モデル「リミテッド・エディション」をホームページで先行公開。これに先立ち、プレス向けの事前説明会が開催された。

「たゆまぬ速さへの追求を目指した」というシビック・タイプRは3つの進化を遂げている。まずサーキットでの運動性能を向上させるため、フロントグリル開口面積を従来モデルに対して13%増やすなど改良が施され、エンジンの冷却性能を高めた。一方で、グリル開口拡大によるフロントダウンフォースの減少に対応するため、フロントバンパーエアスポイラーを追加するなど、従来モデルと同等のダウンフォースを確保している。

 また、サーキット走行時におけるブレーキフィールの進化を目指し、ブレーキディスクを2ピース化した。これによって高速からの制動でのディスク倒れを減少させ、連続走行時に起きるペダルストローク変化や踏力変化を大幅に低減。つねに安定したブレーキフィールを実現するとともに、2.5kgのバネ下重量低減を図り、運動性能の向上にも貢献する。

 ハンドリング性能の向上には「これまでのタイプRのマイナーチェンジでは行わない領域にまでチューニングを施した」というほど力を入れている。足まわりを見直し、コーナーアプローチから脱出時までのハンドリング性能や、荒れた路面においての接地性を高め、一体感やダイレクト感のさらなる向上を図っている。

 従来モデルにも採用されているアダプティブ・ダンパー・システムでは、ロールやピッチ時の姿勢制御をさらに進化させ、より細やかな制御ができるようアップデート。トラクション性能を高めるとともに、旋回加速時の前後左右Gの大きさに応じてダンパーの減衰配分を制御することで、強力なトルクを無駄なく路面に伝えることができるようになった。

 さらにフロントロアボールジョイントのフリクション低減やフロントコンプライアンスブッシュの高減衰化、リヤロアアームBブッシュの高硬度化を実施。これにより、吸い付くような操縦安定性とより車両姿勢の収まりの良さがさらに進化し、従来モデルで高い評価を得ているタイプRのハンドリング性能は「熟成の域に達した」というほど。

 また、微少ストローク域でのサスペンションの動きやすさを高め、ノイズを低減させることでダンパーの制御をさらに進化。路面の起伏でのタイヤ接地荷重の抜けも低減し、接地性、制振性を高めた。街乗りから高速クルージング、ワインディングからサーキットまでのドライビングを含めた、あらゆるシーンでのタイプRの一体感、ダイレクト感の進化を味わうことができる。

 さらにインテリアにも改良を加えた。「スポーツカーとの特別な時間を充実させるアイテム」として、ドライバーが見て触れて操作する素材をスエード表皮で統一。フルアルカンターラのステアリングホイールを採用した。ステアリングは裏地を2枚重ねにすることでグリップ性を維持しつつ、握りの質感とフィット感を高めている。

 また、シフトノブを2007年から採用してきた丸型ではなく、ティアドロップ型を新たに導入。クルマとの一体感をさらに高めるため、手のひらの形状にジャストフィットさせながら、ショートストロークシフトにおけるノブの傾きが認識しやすく。操作性能を高める形状とした。


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