【ムービー】話題のGRヤリスにGRエアロを装着! 交差点を曲がるレベルでも違いがわかる驚異の効果

わずか40km/hでも効果を体感できる本格派!

 今回、私の愛車であるトヨタGRヤリスにGRパーツのエアロパーツセット(マフラーを含む)を装着することにした。アイテムとしては申し分なさそうだけど、ツヤのあるブラック塗装となっているのが気になる。せっかく1stエディションはフロントグリルがツヤ消しブラックなのだから、合わせたい。ということで、GRガレージ マスターワン東名川崎に塗装から取り付け作業までをお願いした。

今回装着したアイテム

 【A】GRフロントスポイラー(リヤスポイラーエクステンションとセット):6万6000円【B】GRサイドスカート:5万8300円【C】GRリヤバンパースポイラー&GRスポーツマフラー:22万7700円※価格はすべて税込み

 【D】GRディスチャージテープ:1万1000円(大4枚セット)※価格はすべて税込み

「ルックスのカッコ良さ」ももちろん大切。なので、装着した時点ですでにテンションが上がった。でも、やっぱり機能性も大事。サーキットでその性能を確かめることに。コースは、千葉県・袖ヶ浦フォレストレースウェイ。晴天に恵まれ、絶好のサーキット日和となった。

 まずは、ノーマル(黒い車両)で走ってみる。もちろん、十分にスポーツドライビングを楽しめるハンドリング。ただ、市販車は全般的に安全性を最優先するため、基本、アンダーステアにセッティングされている。GRヤリスも例外ではなく、前後バランス的にはリヤがドッシリと勝っている印象だ。

 続いて、エアロを装着した愛車でコースイン。1コーナーでステアリングを切った瞬間から、明らかに違いが体感できた。ステアリングを介して得られる手応え、接地感が増しており、切り始めの初期からしっかり舵が利く。なので、コーナーへのアプローチで姿勢が作りやすい。とくに、ヘアピンのようなタイトコーナーではノーマルより小さい舵角でしっかりクリッピングポイントにつける。タイヤが冷えているとオーバーステア気味になるほど、前後バランスがフロント寄りに変化していることがハッキリと感じられた。

 そして、さらにディスチャージテープを貼ってみる。すると、リヤは落ち着きながらステアリングの応答性は増し、全体的に重心が低くなったようなフィーリングでとってもバランスが良い。もっとも顕著に感じられたのは、そこそこスピードが乗った状態でステアする緩やかな2コーナー。ノーマルだとちょっと躊躇しながらの操舵なのに対し、高い安定感、安心感を感じながらクリアできた。

 トヨタカスタマイジング&ディベロップメント評価ドライバーの小林悠輔さんに、エアロの効果をレクチャーしていただいた。

 ボディの帯電放出効果を得るためにディスチャージテープの貼付位置も重要だ。製品には取り付け位置が記されたマニュアルが同梱されている。

 ところでこのエアロはかなり低速域から効果があるという。GRヤリスは、スポーツ走行や競技前提のサスペンションなどが奢られているから余力があり、ダウンフォースを強めにつけられるからだ。そこで40km/hでのパイロンスラロームを試した。こんな低速で違いがわかるのかと懐疑的だったが、高速域と同じくらい明確な差があったのは驚きですらあった。

 ノーマルに比べ、エアロ装着でステアリングの応答性が増し、ディスチャージテープ装着でさらにヨーモーメントが高まり、低速ながらも車体全体が路面に押し付けられたような感覚があった。

 結論として、このエアロは街乗りからワインディング、そしてサーキットでのスポーツドライビングまで、あらゆるシーンでGRヤリスの魅力を増強してくれることが確認できた。そして、ディスチャージテープが最後の仕上げのエッセンスとしてとても重要な役割を果たしていることも実感。“トータルバランス”が大切なのだ。


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