賛否両論の「観音開きドア」に長い歴史あり! どれもがレア車な採用国産車6台 (2/2ページ)

両側ピラーレスで開口部を広く取っていたモデルも存在!

3)ホンダ・エレメント

 2003年に登場した、2代目CR-Vをベースのホンダ製クロスオーバーSUV。スクエアなスタイルで、アメリカがメインターゲットだっただけにボディサイズはビッグ。アウトドアでガンガン使えるキャラクターをアピールしていただけに、両側、ピラーレスの観音開きを採用していて、開口部もかなり大きかった。

4)トヨタbBオープンデッキ

 2001年にbBの派生で登場したのがオープンデッキ。リヤがピックアップのようになっていて、その分キャビンにスペース的なしわ寄せがいってしまったことに対する苦肉の対応策として採用された感はあった。実際、右だけにしかリヤドアはなく、サイズも小さかった。

  

5)マツダRX-8

 2003年に登場したロータリースポーツ、RX-8は観音開きでも話題になった。クーペスタイルを残しつつ、後席への乗降性をアップさせるということで採用された。サイズそのものが小さいので楽に体を通すことはできなかったが、観音開きのメリットを生かしたとは言える。

6)マツダMX-30

 SUVながら、クーペスタイルも取り入れているのが持ち味だけに、RX-8と同じ目的で採用されている。あくまでもデザインを崩さないことが前提だけに、サイズ、機能ともに最小限ではある。ちなみにマツダでは、MX-30の観音開きドアをフリースタイルドアと呼んでいる。

  

 以上が、日本車で採用していた車種だが、輸入車ではサターンやミニのクラブマンが採用している程度で、どちらもスタイルを損なわずにリヤドアを設けるための苦肉の策といった感じもしてくる。やはり世界的に観音開きはブレークスルーしきれない、スタイルなのかもしれない。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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