中身はマジもんスポーツ! それでも奥様にバレない「隠れ狼」的「瀬戸際」ファミリーモデル5選 (2/2ページ)

輸入車なら過激派ファミリーカー選び放題!?

3)MINI JCW CLUBMAN

 3台目は、MT車ではないですが、奥様を口説きやすいスーパースポーツカーということで、おすすめしたいのがMINI JCW CLUBMANです。

 JCWとはジョン・クーパー・ワークスの頭文字。1960年代に、ラリー・モンテカルロで3度の優勝を勝ち取り、衝撃的な強さを見せつけたのがジョン・クーパーが手がけたMINIでした。現代のJCWにも、もちろんそのレーシングスピリッツは受け継がれています。なんたって、BMWがこのJCWのブランドコンサルタントとして招聘しているのが、ジョン・クーパーの息子のマイク・クーパーなんですから。2リッター直噴ツインパワーターボと8速ATの組み合わせは、225馬力/450N・mというパワフルさ。その加速はバケモノのように過激です。

 しかも、2017年からMINIのワンメイクレースであるMINI CHALLNGEがスタートしたんですが、ナンバー付き車両で参戦できるので、家族で使っているクルマでレース参戦まで可能なんです。その場合は3ドアのMINI JCWがいいと思いますが、夢は膨らみますね。JCW CLUBMANの価格は568万円となっています。

4)日産スカイライン400R

 4台目は、本当ならGT-Rに乗りたいけれど手が届かないという人や、目立ちすぎてちょっとなぁ、という人にもおすすめしたい、ニッサン・スカイライン400R。外観は誰がどうみても高級セダンなので、奥様だって文句はないはず。

 でも400Rの冠は伊達じゃありません。スカイライン史上初の400馬力を超えた怒涛の加速は、間違いなくサーキット仕様。4輪アルミレッドキャリパー対向ピストンブレーキや、専用チューニングしたダイレクトアダプティブステアリング、新開発のインテリジェント ダイナミックサスペンションなどなど、ドライバーを高揚させるダイナミックなフットワークが手に入ります。

 3リッターV6ツインターボのサウンドも惚れ惚れするほどで、インテリアも派手すぎないスポーティ感がいい雰囲気。そして快適装備では、肌保湿機能付きのフルオートエアコンや、助手席のパワーシートが付いているところなども奥様ウケがいいと思います。お値段は562万5400円となっています。

5)アウディ RS3

 5台目は、シティ派の奥様やファッション感度の高い奥様の憧れブランド、アウディから、サーキットで鍛え上げられたポテンシャルを余すところなくコンパクトボディに詰め込んだ、RS3です。コンパクトといっても、スポーツバックとセダンがあり、後席やラゲッジも十分な広さがありますので、ファミリーカーだと言い張ればそう納得してくれることでしょう。

 2.5リッター5気筒ターボエンジンと7速SトロニックというRS専用パワートレーンがいい仕事をしてくれて、官能的な音に痺れそう。しかも4WDのクワトロなので、コーナーなどでの安定感も抜群。乗り心地までいいので奥様も文句なしですね。

 もし奥様が音楽に嗜みのある人だったら、Bang&Olufsenサウンドシステムを付けてみると、5.1サラウンドサウンド再生でうっとりする時間が手に入って大満足しそうです。価格は869万円となっています。

 ということで、家族がいてもMT車に乗りたい、スポーツカーに乗たいという人に、奥様を説得できるモデルたちをご紹介しました。300万円台~800万円台までピックアップしましたが、いかがですか? コスト的に奥様は納得してくれそうでしょうか? もしギリギリかなぁというところだったら、積極的に家事を手伝ったり、たまには奥様に優雅なひとり時間をプレゼントするなど、日頃の行いが明暗を分けるのことは肝に銘じておきましょう。皆さまの幸運を祈ります!


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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