ハイブリッドカーには「沢山の種類」が存在する! もう迷わない「システム」と仕組みを整理して解説 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■HV(ハイブリッドカー)はシリーズ式、パラレル式、スプリット式の3つに大別できる

■PHV/PHEVは外部から充電できるプラグイン・ハイブリッドのことを指す

■そのほかにもモーター走行可能なフル(ストロング)と不可能なマイルドもある

ひとくちにハイブリッドといってもいろいろな方式がある

 燃費性能、あるいは排出ガスの影響による環境保全などの観点から、ハイブリッドカー(HV)が注目を浴びるようになってしばらく経つ。先を見越せば、電気自動車(EV)に移行するための過渡的なシステムであることも明らかだが、内燃機関(化石燃料)に依存する度合いを低めながら、環境保全に貢献するという考え方は、きわめて現実的で賢明な選択肢と言うことができるだろう。

 さて、ひと口にHVと呼んでいるシステムだが、市場に目を向けると、いろいろな方式が存在することに気づかされる。そもそも「ハイブリッド」の意味だが、自動車(乗り物)の場合は、複合動力と解釈してよいものだ。実際には、ガソリン、ディーゼルその他内燃機関と電気モーターとの組み合わせである。そして、とくに自動車用と限定した場合には、99%以上の確率でガソリンエンジンと電気モーターの組み合わせを指すもので、ハイブリッドシステム自体は、シリーズ方式、パラレル方式、スプリット方式の3方式に大別することができる。

 シリーズ方式は、エンジンを発電機としてのみ使い、エンジンで発電した電力をモーターに供給、余剰分があればバッテリーに蓄電する方式で、走行は電気モーターによるEVモードで動くことになる。日産e-POWERシステムがこの方式に属している。

 パラレル方式は、エンジン動力とモーター動力のふたつによって走行する方式で、動力の主体は内燃機関となる。電気モーターは、内燃機関の補助動力として機能するケースがほとんどで、停止状態から発進する際のエンジン動力補助、急加速時のエンジン動力補助といった使い方で、モーターは発電機を兼ね、減速時(回生)には発電機として働き、バッテリーへの充電を行うシステムとなっている。

 スプリット方式は、エンジンに動力源と発電機のふたつの役目を負わせ、モーター動力との合成によるパラレル方式と、エンジンによる発電をモーター動力の電力とするシリーズ方式の両システムを備える方式だ。HVシステムの先駆けとなったトヨタ・プリウスは、この方式(THS=トヨタ・ハイブリッド・システム)を採用している。


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