1回消えたが再復活! 1周回って斬新感のあるクルマの装備4選 (2/2ページ)

最初のブーム時とはまるで性格が変わって流行する技術も!

3)ターボ

 1979年、430セドリック/グロリアに国産初のターボエンジンが採用されて以来、ブルーバード、スカイラインもターボ化され、1980年代の国産車は、軽自動車から高級車、スポーツカーまでターボエンジン全盛期を迎える。

 平成に入ってもその勢いは衰えなかったが、平成12年排出ガス規制を受け、ハイパワーターボ軍団は相次いで生産中止に……。さらに平成17年排出ガス規制でとどめを刺され、ターボ王国日本のターボエンジンも激減してしまう。

 一方で欧州では2000年代に入り、小排気量エンジンで低燃費低排出ガスを狙い、それをターボ化することで、パワーやトルクを補う「ダウンサイジングターボ」を採用する車種が増えてくる。

「ターボ=環境に悪い」という図式から、「環境にいいターボ」という転換によって、再び市民権を得て、高効率のターボエンジンが開発されるようになってきた。

4)AT

 ひと口にオートマといっても、従来からあるトルコン式のATに加え、無段階のCVT、そして2枚の乾式クラッチを使ったDCTなどいろいろある。

 一時期、これからはCVTやASG、DCTの時代になるのではと思われたが、8速、9速、10速という多段ATが出てきて形勢が逆転。国産メーカー各社をはじめ、ベンツなど海外のメーカーでも多段ATを採用する動きが見られるようになった。

 多段化したATは、レシオカバレッジ(適用可能な変速比の範囲 最低速段÷最高速段の値)が大きくできるので、エンジンの回転数が低いまま走れる車速の幅が広くなり、滑らかでスムースな走りが可能になる。

 このように多段ATは、つねに低い回転数でなおかつ一定の回転数をキープできることで、燃焼もきれいで燃費面でも非常にメリットが大きい。静粛性も優れ変速ショックも小さいので、この先も当面は多段ATが、オートマの主流になりそうだ。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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