この見た目でこの走り? ギャップにノックアウト確実の国産車4選 (2/2ページ)

期待とは真逆のスペックを秘めるているところが魅力

トヨタ・ブレイドマスター

 見た目は実用ハッチバック車でありながら、エンジンルームには280馬力を発生する3.5リッターV6エンジンを隠し持つ。そんなモデルがブレイドマスターだ。

 1.5リッタークラスのハッチバック車、オーリスの車体をベースに、“ショートプレミアム”というコンセプトで誕生したブレイド。当初は直列4気筒2.4リッターエンジンを搭載するモデルだけだったが、遅れて登場したのがこのブレイドマスターだった。

 エスティマやハリアー、アルファードといった重量級の車両に搭載されていた3.5リッターエンジンを、1.5トンを切るハッチバックに搭載したのだから、見た目から受ける印象からは想像できないほどの俊足さを持っているのだ。

日産エルグランド(2代目)

 ミニバンというと、多人数乗車ができて広い室内スペースを持つ一方で、クルマ好きからしてみれば、走らせてもそこまで楽しくないものというイメージが強いかもしれない。

 しかし、2代目のエルグランドはFRレイアウトと日産自慢のV6エンジンの組み合わせで、予想以上のハンドリングマシンに仕上がっているのである。

 その素性の良さを見抜いたオーテックジャパンからは、前後左右5点の補強パーツと専用サスペンションを持つパフォーマンススペックと、そこにエンジン本体のポート研磨や専用ECU、ファイナルギアの変更にATシフトスケジュールにまで手を入れたハイパフォーマンススペックがライダーシリーズに設定されていたほどなのだ。

ミツオカ・オロチ

 2007年にミツオカがリリースしたオロチは、名前の通りヤマタノオロチをイメージした独特なエクステリアを持つモデル。ミツオカの車両というと何かしらのベース車があり、そこに手を加えてクラシカルなルックスとしているものが中心だが、このオロチはパワートレインこそトヨタ製のものを使っているが、シャシーやボディはミツオカオリジナルのものが採用されている。

 全幅は2メートルを超えるという堂々のスタイリングを持つオロチであるが、メーカー自ら“ファッションスーパーカー”と呼ぶように、スーパーカーらしい気難しさを極力排除したモデルとなっており、トランスミッションもATのみ。

 サスペンションもリヤはダンパーを2本使うスーパーカー的なダブルウイッシュボーン式となっているが、乗り心地を重視した設定で、スポーツ走行は考慮されていないという徹底ぶりなのだ。

 そのため、ボディサイズと乗り降りのときに大きなサイドシルを跨ぐことだけ気にしなければ、日常使いも十分可能な1台となっているのである。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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愛車
日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
趣味
長距離ドライブ
好きな有名人
ザ・リーサルウェポンズ

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