実用的なのにスポーツカー顔負け! 爆速SUV・ワゴン・ミニバンが凄すぎた (2/2ページ)

モーターの力は今や「バカッ速」には欠かせない要素だ

 つづいてステーションワゴン代表。速いワゴンといえば、ドイツ系ブランドのモデルとなるが、パワーとハンドリングの両面でトップといえるのがポルシェ・パナメーラ スポーツツーリスモだ。その中でもハイパフォーマンスを誇るのがプラグインハイブリッドの「ターボS Eハイブリッド」である。

 4.0リッターのV8ツインターボエンジンの最高出力は420kW(571馬力)。そこに100kW(136馬力)の駆動モーターと総電力量17.9kWhの駆動バッテリーを搭載するスポーツワゴンだ。

 V8ターボエンジンとモーターを合わせたシステム最高出力は515kW(700馬力)で、システム最大トルクは870Nm。最高速は315km/h、0‐100km/h加速は3.2秒と発表されているが、このタイムは3リッターターボの911カレラより1秒も速いのだから恐れ入る。

 さて、言うまでもなく世界のトレンドはクロスオーバーSUVにある。それだけに各プレミアムブランドが、SUV最速という謳い文句を得るために何百馬力というパワートレインを用意して、しのぎを削っている。

 そんな状況において、SUVカテゴリーでけた違いのパフォーマンスを持っているのは、電気自動車の「テスラ・モデルX」といえる。

「ファルコンウイングドア」を上に跳ね上げて後席に乗り込むという体験からしてライバル不在といえる存在感だが、高性能グレードのモデルXプレイドは、3つの駆動モーターを組み合わせることで、最高出力1020馬力を誇っているのだ。0‐100km/h加速は2.6秒と異次元の速さであることが発表されている。

 ここまでくると単なる直線番長と思いがちだが、モデルXプレイドのリヤモーターにはトルクベクタリング機能も与えられている。ハンドリングについても期待できる最速SUVである。

 ちなみにモデルXプレイドの最高速は262km/hとなっている。また、一充電航続距離は推定536kmということで、電気自動車だからと我慢することなく、思い切り走ることができる点も見逃せない。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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